グレートワーク・フォーラムにおける Q&A から



第97回動画は「グレートワーク・フォーラムにおける Q&A から」と題して、マイク・ミュー先生が視聴者からの質問にお答えしていますが、その一部を抜粋してお送りしています。グレートワーク・フォーラムは頭蓋顔面成長に関する情報交換および討論の場として、2017年からオープンしているウェブサイトです。詳しくは https://the-great-work.org をご覧ください。 また、今回の動画でご紹介した Q&A に関するフォーラムは、以下のサイトからご参照いただけます。 https://the-great-work.org/community/main-forum/dr-mike-mew-qa-thread-2/
オリジナル動画は40分ほどですが、抜粋した PorpoStaz さんの質問内容は次の通りです : In long face individuals, the typical vertical maxillary excess means that more maxilla is present downward. In this case: is maxilla just shifted downward (but the overall length of the bone is normal), or the maxilla grew more downward making this overally longer too?

ポーポスタスさんからのご質問にお答えします
(質問)面長の顔の人の特徴として
上顎に垂直方向の過剰成長がみられ
上顎がより下方に位置しています
 このケースは単に
上顎が下方に動いたからでしょうか?
 骨の全体の長さは正常です
あるいは 上顎が下向きに成長したことで 
 面長な顔になったのでしょうか?
(回答)私はよくネットで画像を探しますが
 いつも興味深く感じるのは 
私たちがアップした画像に当たることです
この写真をネット上でよく見かけます
この写真を資金集めに利用している人もいます
その人は外科矯正費を賄おうとしていました
自分に過失はなく 矯正治療のせいで
上顎が過剰に成長したと言っています
とても興味深い話題だと思います
よく勘違いされていますが 
彼女たちは姉妹であり双子ではありません
二人の頭部は全く同じ向きにないので 
直接比較するには注意してください
上顎が下がると何が起こるかというと
頬骨があまり前方に出ず
下に落ちて 後退します
体積の分だけ維持しますが 
その分量はわかりません
上顎が下がると 顔が長く細くなります
ハーボルドの実験にいつも興味を抱きます
不快なプラスチックの楔(くさび)を
 サルの口蓋に取り付けました
 そこで発見されたのが 
舌で上顎の口蓋を支えないと
 どのグループのサルも 
上顎が1か月に1.4ミリ下がりました
成長期の雌雄と 成長期後の雌は
 全てが同じだけ下がりました
 同じ割合とも言えます 
 それに興味を感じました
上顎が下がると 他の部位も全て下がります
顔に画像処理を施したようなものです
目の下の全部分が下がります
各部の相対距離を維持しようとしますが
上顎が下がると長くなり
明らかに顔面前方の長さは
同じに維持できていません
仮に頭蓋顔面骨を分解して
テーブルに全ての骨を置いて
面長の人の骨と 完璧な顔の人の骨を比べると
両者に違いがあまり見られません
下顎と上顎の関係性に違いが認められる
かもしれませんが あまり変形していません
それぞれの骨の間の関係性で
 より変化が見られます
お馴染みのこのスライドで説明します
 これは成長が良く 
鼻があまり大きく見えません
 これは成長が悪く 
舌が口蓋に付いていないので
間接的な圧力が加わっていません 
舌が口蓋に直接的な圧力を加えるべきです
歯が噛み合うことで間接的な圧力が加わり 
上顎が持ち上がり 良い成長を得られます
そのため上顎は落ちません
そうでないと下顎枝角が広がり
抗下顎角切痕(アンテゴニアル
ノッチ)が形成されます
ここに小さい凹みがあって
アンテゴニアルノッチと呼ばれます
ゴニオン角は下顎の角度のことです
これは以前にも説明しました
 その頭蓋骨への入り口は 
この入り口と同様でなければなりません
何が起きたかというと ここからここまでの
前面のこの部分が実際に下がりました
するとどうなるかというと 
マルコッテ医師がこう述べています
この部分は常に真上にあり
したがって頭部は垂直になります
頭が垂直になると 上顎の支えが無くなり
 鼻が実際よりも大きく見えます

コメントをどうぞ


友だち追加