マホニー先生の PhDリサーチ



第140回動画は、ドレク・マホニー先生の「PhDリサーチ」です。15年間にわたり、矯正歯科医院に紹介されてきた、7〜9歳の子供の患者さんの、不正咬合と睡眠障害の関連性を調べました。7〜9歳に限定した理由は、矯正歯科医会がこの年齢の初診を勧めているからです。また、この年齢でアゴが大きく成長するので、治療のメリットがあるといいます。

アデノイドや扁桃肥大、口呼吸によって、顎顔面がまともに成長できないのか。顎顔面の成長が弱いと、睡眠時の呼吸障害、特に睡眠時無呼吸 OSA や上気道抵抗症候群を発症してしまうのか。マホニー先生はPhDリサーチで、不正咬合と睡眠障害の関連性は8割以上であったといいます。

子供の将来にとって一番大切なことはなんでしょうか。よく眠れること、呼吸しやすいこと、そして魅力的な顔立ちになることではないでしょうか。そして、歯並びと噛み合わせが悪くなる前に予防できるとしたら、これほど素晴らしいことはありません。

治療プロセスは3段階、耳鼻咽喉科 ENT による早めの介入、顎顔面整形(成長誘導のことであって、外科手術ではない)、最後に筋機能療法(鼻で呼吸して、唇を閉じて、舌を口蓋に付ける)。

ドレク・マホニーです
私のPhD研究に関する情報を共有します
何年も前からこの研究を続けています
バルセロナ大学を通してです
スペインのトップ大学のひとつで
私にとって絶好の研究の場です
前会長のデュラン・ボン・アルクス教授は
筋機能療法の導入に尽力されていたからです
私のPhD研究は異なる点に着目し
矯正治療が子供の呼吸気道に及ぼす影響を調べました
特に睡眠時呼吸障害のある子供です
これまでの論文は 睡眠時呼吸障害の
ひとつのタイプを調べたものです
それは危険な閉塞性睡眠時無呼吸です
私たちの研究では上気道抵抗症候群や
閉塞性睡眠時無呼吸や 口呼吸などが
 顔と歯列と口蓋の発達に
どのように影響するかを確認しました
過去15年間をかけてデータを集めました
 私の医院に紹介された
7〜9歳の患者さんが対象です
その年齢グループを選んだ理由は
矯正歯科学会が推奨しているからです
特に米国矯正歯科学会です
子供の矯正相談の初診適齢を示しています
7歳で相談を受ける利点を説明しています
示された利点のほとんどが
噛み合わせに関連しています
私が訴える利点は 呼吸のしやすさ
良い睡眠 好ましい顔貌の発達です
そのため子供たち全員にお願いして
BEARSの質問に答えてもらいました
質問から分かったことは どの子供が
睡眠障害に関連した徴候や症状を示したかです
さらに子供たちの基本的な睡眠研究をしました
高い関連性があることがわかりました
不正咬合と 閉塞性睡眠時無呼吸の指数
睡眠時呼吸障害などとの関係性です
さらに進んで別の治療を始めました
耳鼻咽喉の治療だけを行った子供のグループと
その後に筋機能療法も行った子供のグループと
耳鼻咽喉の治療後に顎顔面整形(成長誘導)を
行った子供のグループに分けました
必要に応じて 上顎を成長誘導しました 
上顎を前方に出し 下顎も前方に出しました
整形(成長誘導)の治療が本当に
その子供に必要だったからです
研究目的で治療を制限することは無かったです
治療後にフォローアップの睡眠調査を行いました
どのグループが最良の治療結果を得ましたか?
耳鼻咽喉科医(ENT)による初期の介入です
次に私が 整形(成長誘導)を行いました
その後に 筋機能療法を受けさせました
そのグループは 鼻で呼吸し 唇を閉じて
舌を正しい位置に付けるように教えられました
そのエクササイズにより 広げた呼吸気道を
維持するための筋肉を強化できました
このグループの患者さんの結果が
 一番良かったです
この患者さんグループは
長期安定性も驚くべきものでした 
筋機能療法のエクササイズを
続けたグループは問題が少なかったです
治療だけを受けて エクササイズを
受けなかったグループに比べてです
論文をご覧になりたいかもしれませんが
まだ途中であり膨大な仕事に追われています
私がFBページで公開しているのが
「 Dr.マホニーのPhDグループ」です
研究に興味がある人に公開しています
私の研究や論文で報告したかったことは
いくつかの注目すべき要因です
顔貌の変化や 舌骨の位置
睡眠時無呼吸指数や 口蓋の深さと幅
下顎下縁平面角などのセファロ変数
歯列の叢生の程度 
オネショをする子供とその治し方
多動性障害 ADHD のある子供たちです
発表予定の論文は数多くあり
最初に私のPhDグループで公表します
論文を通して専門家に回答したいのです
PhDは独自の研究でなければならないので
私の同僚全員に役立つことでしょう
最初の質問は 小児の患者さんの
睡眠障害を判定する基準は何ですか?
年齢の上限はありますか?
特定の睡眠パターンに基づいていますか?
それから診断基準を見てみます
睡眠障害の診断に適した臨床医は誰か?
3番目の質問は私にとって重要です
子供たちをスクリーニングする
歯科医の役割とは何でしょうか?
歯科医は子供たちの口腔内観察に
医師よりも多くの時間を費やしています
残念ながら歯科医は歯と歯茎だけを見ています
歯科医に呼吸気道を見るように教えています
そして睡眠パターンについて質問します
歯科医が 子供たちの呼吸気道の
 見守り役だと思っています
エビデンスに基づいて適切な
スクリーニング手順を解説します
次に 介入に最適な年齢は何歳ですか?
年齢は治療の適切な指標ですか?
その点で整形(成長誘導)は7~9歳です
何故ならば 顎が最も成長を
 迎える年齢だからです
それ以前に 呼吸パターンなどを習得させます
次に 科学的に根拠のある別の治療法は何か?
 全ての文献をカバーしています
筋機能療法(MFT)や顎顔面整形(成長誘導)
 耳鼻咽喉などに関してです

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