日本との違いも大きいデンタルクリニック

【フランス矯正事情part2】日本との違いも大きいデンタルクリニック

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フランスの歯科医の数は、人口10万人に対して70人と発表されています。(資料元DRESS) フランスのデンタルクリニックに行くとあることに気がつきます。治療用の椅子が1つしかないことです。毎回の治療は、歯科医師と助手と患者の3人のプライベートな空間で行われます。これは、フランスの医療全般に見られる光景です。患者さんの個人プライバシーを守る義務があり、スムーズに医者と患者の信頼関係を結ぶのにもおおいに役立っています。

フランスでは、街中や公共機関などで矯正歯科に限らず医療関係の広告をだすことは禁じられています。細かくあげますと、電車の中、バス、テレビやラジオなどの媒体が含まれます。雑誌に関しては、歯科医向けの業界専門雑誌には掲載可能となっています。デンタルクリニックのサイトを立ち上げる矯正歯科医も多くなり、そこには治療法の説明や幾つかの写真などをみることができます。

料金をサイト上で明確に出しているデンタルクリニックはほとんどありません。国民健康保険での還付の例をあげているに留まっています。しかし、実際クリニックに訪ねると初診療が23ユーロなど基本的な金額が待合室に張り出されている場合もあります。診察が終え患者さんに必要な治療が明確になった時点で見積もり書をわたされます。そこに今後の治療に必要な金額がかかれており、患者側はそれを加入している共済保険会社に送り、実際にいくら還付されるかを事前に知ることができます。そこで納得したうえで、治療が開始されます。

オプションとしての幾つかの金額の目安は以下のような感じです。1ユーロ=130円として

大人向けの料金例 資料元(dentaly.org)

メタルの矯正装置                97,500円  (750ユーロ)

セラミックの矯正装置        115,000円    (850ユーロ)

クリアアライナー              149,500円  (1150ユーロ)

裏側矯正装置            195,000円    (1500 ユーロ)

フランスの歯科医の看板は日本に比べると小さいです。歯科医の名前、専門分野、電話番号そして場合によっては、どの大学で資格をとったかが書かれています。

フランスでは一般歯科医が矯正の治療を行うことは許可されています。また小児歯科医においても同じです。看板に矯正歯科と明記されることも可能です。しかし、矯正歯科の専門医(スペシャリスト)という記述は許可されていません。

実際は、普段かかりつけの歯科医から矯正歯科医を紹介して通い始めるケースが多いです。

調査では、住居から10キロ圏内の歯科医および矯正歯科医に通う確率が多い、という統計もフランス政府から出されていますので、地元の一般歯科医との連携は大切といえるでしょう。

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