矯正治療における裂開について

マイク・ミュー先生が、治療に伴う裂開の問題について解説しています。

フェネストレーション(歯根の骨尖孔)についての追加情報は、御茶ノ水デンタルクリニック様のウェブサイト記事をご参照ください。
http://www.ochanomizu-dc.com/blog/2014/06/post-238-921751.html

矯正治療でのフェネストレーションとは何か?
根本的な意味は裂開と同じです。
これは骨から出ているのではなく、骨の中にある状態です。
これは歯根が骨の中から出てしまっている状態です。
時には歯根の先だけのこともあれば、
歯根の側面全体が出ていることもあります。
興味深いことに、これは矯正治療にて深刻な問題になりつつあります。
最近話した法歯学者によると、
フェネストレーションの治療について聞かれることが多くなっているそうです。
これは過去にないケースで、
上顎、下顎を広げる際に抜かない矯正が多く行われているからかもしれません。
この治療においては、骨が歯と一緒に移動します。
骨は一本、一本の歯と共に移動しませんが、
多くの歯を移動するときには、骨がそれらの歯全体と共に移動します。
顎が広がったら、抜かない矯正のとても良い結果が得られます。
歯と骨が同じ位置にあるのには理由があります。
咬合力とともに、舌と頬、唇の間でバランスを保っているからです。
単に歯を移動しただけではこのバランスが変わりません。
骨が一時的に歯と共に移動するだけです。
歯並びはリテーナーを一生使用することで保たれ、しばらくはバランスが保たれます。
それから、骨がそのバランスに合わせるでしょう。
もし歯がそれよりも広がっている状態で保たれていると、
歯が骨の外に出たまま(フェネストレーション)、骨が戻ります。
私はこの治療において将来、歯周の問題が起こるだろうと心配しています。

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