歯科医院ウェブサイトとボットの暗躍
GoogleやFacebookなどのSNSを経由して、医院のウェブサイトを訪問する1割は、ボットによるものとの調査報告がある。ボットとはインターネット社会におけるロボットのことで、Googleなどの検索サイトが動かすホワイトボットもあれば、ハッカーに操られたブラックボットもある。
問題はブラックボットによって、全世界のデジタル広告費のうち、2015年は7500億円を奪われるだろうという推計がある。ハッカーは主に夜間に複数の個人PCに侵入し、ボットネットを作り上げる。個人のIPアドレスを用いて、いかにも人間が操作しているように見せかけ、動画を閲覧し、広告をクリックする。
どのようにしてお金を収奪するかは私には分からないが、ボットによってデジタル広告の5〜50%が増量されている。業界によって異なるが、医療系サイトへのクリックは10〜20%がフェイクかもしれない。GoogleAdwordsやFacebookなどによって広告をアップしている医院は、約2割のロスを覚悟しなければならないだろう。
加えて、SNS広告から侵入するボットは、医院ウェブサイトにサイト履歴を残さず、クリックスルーレートを上昇させない。従って、SNS有料広告は若干の増患に結びつくかもしれないが、SEO対策にはならないと言うことです。もし第3者にSEO対策などを依頼しようものなら、5割がボットであるという事実もあります。
このコラムの出典は下記の報告書に準拠しています。
ANA-White Ops – The Bot Baseline – Fraud in Digital Advertising.pdf