顔貌の変化を比較する
第127回動画は「顔貌の変化を比較する」と題して、従来の歯科矯正とオーソトロピクス®️による治療の結果を比較しています。従来の歯科矯正の、歯並びを整えて噛み合わせ機能を改善するという目的からすれば、成長が止まって安定したアゴのなかに、いかに機能的に美しく歯列を収めるかということになり、抜歯もひとつの選択肢となります。
対してオーソトロピクス®️は、6歳からアゴを成長させ、特に舌の役割を重視しています。タイムリーに早期介入することで上下顎ともに前方成長を促進し、立体的で魅力的な顔立ちにすることができると、ジョン・ミュー先生が言っています。両者の違いは、睡眠時無呼吸や顎関節症が社会問題となる状況の中で、際立ちつつあります。
数年前に歯科矯正の会議で
友人と話をしました
その友人はデービッド・デバイル氏で
英国で最も優れた矯正医の一人です
オーソトロピクスの利点について話しました
基本的に矯正医は(オーソトロピクスを)
効果的であると思っていません
私達は比較研究をすることで同意しました
特に重度の不正咬合がある
患者さんで実施しました
重度の不正咬合とは
10ミリ以上の上顎前突のケースです
それは深刻な数値であり
人口の約5%だけに当てはまります
私達はそれぞれに6症例を終えました
(従来の)歯科矯正による治療と
オーソトロピクスによる治療の比較です
両方とも 治療前と治療後の
X線写真を撮りました
顔貌の写真も併せて撮りました
完全に公平に比較するためです
彼にもX線写真をトレースする
(なぞる)ように提案しました
何らかの点で偏っていたり
いかなる不正行為も無いように
彼は実際の結果にかなり驚きました
(従来の)矯正法で治療すると
実質的にこうなります
一方で オーソトロピクスで
治療すると こうなります
もちろん矯正医は
下顎を成長させることは
不可能だと信じていますが
しかし オーソトロピクスでは
それは治療の一環と捉えています
オーソトロピクス治療の大きな利点は
顔を前方に成長させます
前方に成長した顔は魅力的です
後方に引っ込めた顔は
魅力的ではありません
顔が後方に引かれると
顎関節症(TMD)になりやすいです
睡眠時無呼吸になる人もいるでしょう
顎を後方へ引くと
舌が 喉の背面に
もたれかかりやすくなり
呼吸気道が制限されます
特に夜間の睡眠中において
これは大きな問題を引き起こします
特に長距離トラックの運転手は
居眠り運転をしています
夜間 適切に眠れていなく
常にイビキをかいて
喉を塞いでいるからです
それは研究のほんの一面です
私達は最終的に論文を発表しました
この論文から詳細をご覧いただけます
一番興味深かったことは
2つの症例を比較してみて
実際にどう変化するかを示すために
オーソトロピクスと
(従来)矯正法で治療したとき
図からお分かりのように
図はX線写真をなぞった
輪郭線を表示しています
(従来)矯正法は全てを
後方へ引いていますが
オーソトロピクスは全てを
前方に出しています
この症例は特に興味深かったです
彼女は治療から12年後に結婚して
私に会いに来てくれました
彼女に写真の許可を尋ねると
快諾してくれました
実に驚いたのは
彼女はリテーナーを
全く使用していないのに
良い歯並びを保っています
私が彼女の治療を終えた時のままです
ご存知かどうかわかりませんが
矯正は後戻りする傾向があります
治療後すぐに後戻りするので
矯正医は 患者さんに
リテーナーを使うように言います
あるいは 歯に細いワイヤーを
付けて 後戻りを防ぎます
患者さんがリテーナーを使わなかったり
リテーナーが合わなくなって
リテーナーの使用が面倒になって
時が経つにつれ 歯は後戻りします
しかしオーソトロピクスでは
歯並びは自然と維持できます
(治療後の)保定を必要としません