マイク・ミュー先生とパトリック・マキューン先生の対談(後編)



第91回動画は、Orthotropics®︎ のマイク・ミュー先生と、Buteyko Clinic のパトリック・マキューン先生の対談、後半の10分間をお送りしています。口は食べるために、鼻は呼吸するためにあるのだと言います。口で呼吸するのは運動などの際に、酸素を平常より多めに消費する場合です。アクティブ・ノーマル・レスト(活動・平常・休息)のうち、口呼吸は活動時のみでなければなりません。平常時から口呼吸をしていると、自律神経が口呼吸を習慣化してしまいます。Buteyko Breathing Method が推奨する鼻による呼吸は、以下のようなメリットがあります。 ①空気を浄化して、加温・加湿します。口で呼吸すると、冷たい乾いた空気が直接、喉・気管支・肺に入ります。 ②ドライマウスを防ぎ、お口を健康に保ちます。唾液のないお口は、虫歯菌や口臭の原因となるバクテリアでいっぱいです。 ③イビキをやわらげ、質の良い睡眠を得られます。鼻呼吸で心拍数を下げ、血中の酸素濃度を上げることができます。イビキは口呼吸によって軟口蓋が震えることが原因です。 ④気持ちがリラックスできます。口呼吸は過呼吸になりやすく、心拍数が高く活動的になります。子供さんの場合、多動性障害 ADHD の原因と考えられています。

問題は 睡眠時の無呼吸です
それは人為的な定義ですが
様々な器具を用いて様々なラインを測ります
スクリーン上に何日か分のデータが出ます
描写された線が何本も見られるでしょう
それぞれの線はそれぞれの値を示しています
例えば 酸素飽和度の低下などです
P:二酸化炭素濃度や 睡眠時無呼吸症の
 レベルです  M:心拍数もあります
 呼吸数や 血圧など
多くのことを断続的に測定します
膨大なデータを数学的に処理して 
睡眠時無呼吸症の傾向を探ります
そこで問題なのが 計測された生体情報により
睡眠時無呼吸症と診断された人の中にも
実際はそうでない人が何人かいることです
睡眠時無呼吸症に分類されなかった人でも 
実際は当てはまったりします
偽陽性と偽陰性の場合があります
睡眠状態を検査して 診断結果が良くても
それは通常の結果でしょうか?
ところで 自宅での検査器具は 
今ではかなり良くなりましたね
P:睡眠検査を受けるときに
 上向きで 口呼吸を荒くすると
 全く異なる高いレベルの
無呼吸・低呼吸指数 (AHI ) が出ます
横向きで鼻呼吸を軽くするのと比べてです
 同じ人が同じ検査を受けても 
日時や状態によって指数が変化します
AHIが68の患者さんを見たことがあります
スペクトルの範囲を超えていて重症です
30以上はかなり重症です
 呼吸法を変えただけで
指数が8まで下がったのを見たことがあります
中枢型の睡眠時無呼吸症と
閉塞性の睡眠時無呼吸症があり
呼吸の荒い人が一定時間 呼吸を停止したら
その後で さらに呼吸が荒くなります
二酸化炭素が不足すると呼吸力が下がり 
中枢型睡眠時無呼吸を引き起こします
そのため 呼吸の仕方によって 
タイプの異なる無呼吸症が生じます
P:何れにしても呼吸の停止です
M:そうですね
M:重大な問題ですね
P:シンプルですがね
M:取るに足らないエビデンスの話では
 ありませんね  P:いいえ違います
M:あやふやな証拠ではなく 
 明らかに証明できることを話しています
無の理論Theory of Nothingに対抗しています
なぜこれらが関連し 生じているのかについて
他の提案がありません
なので 私たちは既存の理論に
対抗しているわけではありません
M:証明済みのエビデンスを組み合わせて
 いるだけです  P:その通りです
M: 私たちはまだ誰もいない砂漠領域にいます
P: その通りです
まだ誰も手をつけていません
私たちには医学の理論家がいません
提案することすら許されていないようです
「これやあれの証明はどこにあるのか?」
 と言われてしまいます
これがエビデンス(根拠)に基づく医療です
奇妙なアイデアを持つ人がたくさんいますね
ニセ薬を売って害をもたらす人がいましたね
中には良いアイデアの人もいたでしょうね
ニセ薬を売った人は 害をもたらし
 たくさん稼ぎました
エビデンスに基づく医療 (EBM) は
それら問題の解決策として生まれてきました
P:EBMは臨床的な専門家を助けるべきです
M:行き過ぎているので何とも言えません
何かを言うとヤブ医者と呼ばれてしまいます
私たちはこの古い研究体制のまま
 進めて行かざるをえません
昔からの大学の研究ネットワークです
あいにく 友好的でなかったり
嫌われている人には相手にされません
資金調達で 私の名前が何度か新聞に出ました
タイトルにミューの名前があると
 議題に取り上げてもらえません
 資金調達ができません
 私は全ての教育機関や
歯科矯正の大学にも手紙を書きました
たった2件の回答がありましたが
私の手紙や電話に応対してくれませんでした
保守的な人々のネットワークによって
研究資金が消費され続けています
このお金の使い方は・・・・
矯正歯科医を悪く言ってはいけませんね
P:最終的にはそうですよ
M:その前にこれを言わせてください
 現在 研究資金が
適切に使用されていないと思います
研究資金は大学病院で使われる傾向があります
彼らは多大な影響力をもって資金配分をします
今朝 フェイスブックを見ました
そこに 人々の夕食が投稿されていました
人々が無料で情報提供しているのに気づきました
全てをまとめると多くのことが学べます
私がこうあるべきと思う方法は
 それぞれの専門分野で 
一般的な資格をもつ開業医や
ビュテイコはまだ普及していませんが
私が歯科矯正の専門医として
問題点やアイデアなどがあれば
近くの大学病院や研究機関に相談して
調査研究してくれるように依頼します
M:そうあるべきだと思いますがね
P:そうですね
 論理的にそうあるべきです
今ではこの分野で新たな参加者がいます
一般の人々です 従って私たちは
できるだけ広く情報公開すべきです
人々は毎日 食事の写真を投稿しています
問題提起を支援してくれる多くの人がいます
 正当な理由があれば 
人々は必ず支援してくれると思います
偏見をもった人を招いてしまうのも確かです
それはシステムにおける明らかなミスです
現代の技術で比較的容易に始められ
少なくとも何かを学べます
P:もし5万人に効けば なぜ効いたのか
 一部の人にだけ効くのなら 
その理由を見つけなければなりません
 もし5万人に効けば 
他の5万人にも有効なはずです
M:5万人に効くと言いましたが 
 すでに5万人に効いたのですか?
P:例えば5万人の症状が改善したらです
M:結果が良く無かったとしても 
  5万人は大人数ですよ
 そのレベルまで私たちは
患者数を上げなければなりません
それが現代技術の粋なので こう考えました
思いついたら近くの大学に行き 
 大学の研究者に相談します
彼らは履歴を探索して その分野で誰が
何を考え出したかを調べてくれます
仮説を立て論理的に説明できるか議論します
それからソーシャルメディアで
一般の人々に直接呼びかけて
 回答を探し求めます
毎日3食の内容を投稿することに
 興味のある人がいるでしょう
M:もっと真剣に取り組めると思います
P:そうですね
P:鼻呼吸は常識であり 副作用はなく
メリットをすぐに感じられます
私は20年間 口呼吸をしていました
一週間後に自分の呼吸が大きく変化しました
朝の目覚めと 自分の肺の状態から
 その変化を実感しました
20年間もその症状に悩まされていたので
シンプルな呼吸法で失うものは何もありません
 医療の教科書は全て
鼻の機能について書いてあります
鼻は単に顔に2つの穴があるだけではなく
鼻は正常な生理機能のためです
問題なのは 正しい鼻の使い方が
十分に理解されていないことです
M:失っていた情報を見つけました
私たちの祖先が行っていた古き良き知識です
それではパトリックさん 
どうもありがとうございました

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