マイオファンクショナル・セラピーの新しい流れ・・Part 1
【第97回ブログ】マイオファンクショナル・セラピーの新しい流れ・・Part 1
お口の周りの軟組織である、舌・唇・頬・咬筋のそれぞれの機能を働かせて、呼吸・発音・咀嚼(ソシャク:噛み砕く)・嚥下(エンゲ:飲み込む)を正しくできるように訓練します。
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マイオファンクショナル・セラピーは一言でいうならば、予防です。例えば、お口をポカンと開けたままで生活していると、舌の刺激を受けない上顎は成長できず、狭い上顎は悪い歯並びの原因となります。
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下がったままの舌は、下顎を前に押し出せば、受け口になりやすいです。また、舌の刺激を受けずに縦方向に成長した上顎は、ガミースマイルや鼻の下が長いアデノイド顔貌の原因になります。
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舌の収まりがない狭い上顎と、後退した下顎によって、舌が喉の気道を圧迫します。年齢とともにイビキや睡眠時無呼吸症に悩まされることになります。
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園児や学童期のお子さんに口呼吸が見られたならば、筋機能療法士(マイオファンクショナル・セラピスト)のいる小児歯科もしくは矯正歯科にご相談されることをお勧めします。
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【 MFT のエクササイズについて・・】
MFT ( Myofunctional Therapy ) は、エクササイズを基本としています。舌の正しい位置、鼻で呼吸すること、発音と会話、噛むことと飲み込むことの5つです。生きていく上で、いずれも大切な行為ですね。
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エクササイズの目的は、お口周りの筋肉(舌と唇)と顔面筋(頬筋と咬筋)の正しい使い方を意識させることです。そして特に大切なことは、舌を口蓋に付けることと、唇を閉じることです。このふたつが習慣づけば、目的の半分は達成したも同じです。
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MFTの効果は、矯正治療が速やかに進む、矯正治療後の後戻りが少ない、発音が改善される、顎関節のトラブル解消、睡眠障害の軽減など多岐に及びます。しかし、最も重要なポイントは、呼吸するための気道です。人間は呼吸せずには一瞬たりとも生きていけません。
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ニュースソースは myfaceology.com さんのご協力をいただいています。
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【 MFT の最大の課題は、呼吸の問題です】
口腔筋機能療法 MFT の最大の課題は、気道です。呼吸する空気の通り道が気道です。鼻からノド、気管支をへて肺にいたる通り道です。MFTが口呼吸は絶対ダメ、と言っているのには訳があります。
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運動すると自然と口呼吸になります。鼻からの空気では間に合わないからです。鼻炎などで鼻が詰まるとき、一時的に口呼吸になるのは仕方ありません。問題は長期間にわたり、もしくは生涯にわたり口呼吸を続けると、健康問題を生じてしまうことです。
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口呼吸の問題としてアレルギー、扁桃腺やアデノイド肥大、感染症リスク、喘息などがあげられます。また、お口まわりの構造問題として、舌の機能や位置に及ぼす影響を無視できません。
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舌は口蓋(天井)に付いているのが自然ですが、舌は口呼吸によって下顎の中に落ち込んでいます。これがお口周りの筋肉を怠けさせてしまします。舌の動きが弱くなり、発音・飲み込み・咀嚼(そしゃく)の機能を低下させます。
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下がった舌は、前歯を押し出すので、出っ歯や受け口になりやすいです。舌を前歯に押し付けながら飲み込むクセがあるので、赤ちゃんのように吸い込みながら飲み込む習慣があります。#TongueThrustSwallowingPattern
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