患者さんプロファイル　宮下真希さん（３３歳・仮名）

2015/4/17 2017/1/10 ペルソナ

患者さんプロフィール

お住まい…都内マンション
家族構成…6歳のおこさん・ご主人
過去の矯正経験…あり
今気になること…顎

都内マンションにお住まいの宮下さんは、６歳になるお嬢さんとご主人の３人暮らしです。真希さんは９歳のころに都内の大学病院で矯正治療を受けましたが、現在は顎関節に問題を生じていると言います。痛みはありませんが、口を開けるときにカクカクとなると言います。また、顎にゆがみがあるとも言います。治療した大学病院を再訪しましたが、歯周病の疑いがあり、そちらの治療を優先させています。

宮下さん(仮名)の普段の生活

スマホ、PCを使う
ポスティングには一通り目を通す
マンションはポスティングを断るところもあり、そのため地域情報が入らないこともあるので、その時はフリーペーパーに頼る
買わないけど雑誌はいろいろ見る、自分用と家族用、図書館も利用する
ほとんどがネットからの情報、新聞はとっていない。ローカル紙と全国紙をネットで見る

歯科矯正について

真希さんは、歯科矯正についてとても前向きに考えられている方です。子どもの頃に治療してもらった母親にとても感謝しています。真希さんには６歳のお嬢さんがいらっしゃいますが、お嬢さんにも矯正治療を受けさせたいと言っています。しかし、お嬢さんの治療をどこでしようかと悩んでいます。

歯科矯正についての悩み

フルタイムで働く真希さんにとって、大学病院は診療時間の制約があって通院が難しいと考えています。民間の開業医のように夜間診療とか、待ち時間なしとか、年中無休とかのフレキシビリティが欲しいと思っています。大学病院は細分化された専門家のチーム医療なので、いろんな科目をたらい回しされるとも言います。毎回行くたびに多くのドクターに囲まれて、モルモットになっている感じがすると言います。お嬢さんには同じ経験をさせたくないと考えています。

一般歯科と矯正歯科って？

開業医の先生でもいいのかなと。生涯を通じて診てくれる先生のほうが理想的とも思っています。歯科矯正もホームドクターのような形が望ましいとも。しかし、真希さんにも一般歯科の矯正科と、矯正専門医院との違いはわかっていないようです。歯医者さんはたくさんあって、歯科矯正の看板も多く見かけます。お嬢さんが通い始めた歯科医院は、一般歯科医院の矯正かもしれないと言います。

矯正歯科の昔は…

25年前には大学病院しか選択肢がなかったと。しかし、今は開業医も増えました。大学病院の矯正治療費はその当時で100万円くらいだったと記憶しています。当時はそれでも大学病院が一番安いというイメージがありました。治療に対する不満はあるが、あの時代だからしょうがないとも言っています。

アメリカで矯正が普及している理由は？

アメリカでは何故あれ程に歯科矯正が普及しているのでしょうか、との真希さんからのご質問に対して、「一言でいうならば、歯並びで収入が決まる社会だから。歯並びが悪いとチャンスを失う。」とお答えしました。真希さんのお母さんは海外旅行が好きで、真希さんの八重歯を治さないと、外国に行けば差別されると考えたそうです。真希さんが米国に留学されたおり、歯並びが良くて本当によかった、と実感したとのことです。アメリカ人はホームレスでも歯並びがきれい。今でも母親に感謝していると繰り返しおっしゃっていました。

すぐ目の前のグロバール社会への準備

やっぱり親が意識しないと子どもに向かわない。もしくは自立してから矯正するのもありかなと思う。仕事に就いてから矯正するのも充分間に合うとおもう。　お嬢さんの矯正治療費も自分が出すとおっしゃっています。ご主人に話しても何故と言われる。女の子だから、と言ってもなんでと言われる。自分の稼ぎでお嬢さんの治療費をまかなうと決めています。グローバルの時代、職場も外国人が増えてくる。絶対やってて良かったと思うはず。

（治療費は高いと思いますか？）100万円かかるとすれば、頑張って貯めるしかない。主人はなんでそんなことにお金をかけるのかと言うけど、でも一生の問題なので私は安いと思う。安ければいいと言うものでもない。先生との相性も大事、結局、大学病院に戻ってしまうのかもしれない。

自分の治療でいろいろな歯科医院に通ってみたが、やはり大学病院にもどってしまう。開業医は高いというイメージがある。調整料5000円毎回は高い。自分が高校生のころ、お金を持って通院したが、短時間なのになんでこんなに高いのかと思った。母親が言うには矯正のため貯金をしていたと言う。健康保険が効いたらいいと思う。

NPOが歯科矯正の普及活動をしていることに驚いた。日本人の歯並びを良くしていかないと、私も応援しています。