潜在患者さんのペルソナ#1
現時点でインタビューから導かれた、潜在患者さんの「ペルソナ#1」を掲載します。
ペルソナとは、自団体内部で、自団体と矯正専門医との間で、および矯正治療をお考えの全ての皆さんとの間で共有すべき、「最も重要で象徴的な患者さんモデル」です。皆さんで育てて行きましょう。
潜在患者さんのペルソナ#1
矢口里奈さん(28歳・仮名)は仙台市内のアパートに住む会社員です。仕事は家具流通卸業の会社で主に発注業務の事務に携わっています。年収は250万円ほどです。未婚です。出身は岩手県で、仙台市内の私立大学英文科を卒業した後、現職に就いています。職場は上司と同僚の5名のチームです。
自身の歯並びは八重歯と下顎の不揃いが気になっていて、街で見かける矯正歯科のサインに目が止まります。矯正治療について、スマホやPCで検索してみましたが、情報量が多く疲れてしまいます。治療法や料金について何となく理解できたのですが、治療相談のために歯科医院に足を向けるほどではありません。
これまでも何度か、自分の歯並びに引け目を感じることがありました。仕事上で初対面の人と挨拶を交わすとき、笑顔に自信がありません。友達数人と街コンに参加しても、相手の視線が口元に行くのが気になります。時々、英会話の研修をかねて、国際交流に参加していますが、外国の方は皆さん歯並びがいいと思います。
母親はあまり歯並びについて関心がありません。ムシ歯や歯周病にならないようにと、歯磨きについて注文を付けますが、矯正治療には話題が及びません。月に2回ほど、母が週末に訪ねてくるので、食事やお買い物に付き合います。
歯並びは矯正歯科で治すものとわかっています。矯正歯科の看板を駅などでよく見かけます。小児歯科・審美歯科・矯正歯科とあれば、歯並びもその歯科医院で治してくれるものと理解しています。それ以上のことはわかりません。
職場の同僚の1人は小学生のころに矯正したと言っています。確かに歯並びはきれいです。でも、大変だったと顔を曇らせます。痛かったのと、クラスで1人しかいなかったので、からかわれたそうです。でも、今では治療して本当に良かったと言っています。
情報源はスマホとPCですが、ほとんどがスマホでこと足ります。雑誌はファッション系をときおり買って読みます。ブログやクチコミを参考にしますが、特に友人のクチコミを信頼します。外食は週1回ほど友達と。野菜食を心がけています。隔週の週末は母と一緒に行動し、あとの半分が友人と近くの温泉や観光地に出かけます。年1回は友達数人と海外旅行にも出かけます。
夢は特にありませんが、もっと英語がうまくなって仕事の幅を広げたいです。海外の業者に発注する仕事に就きたいと思います。そうすれば、もっと海外に行く機会が増えますから。性格は地味でも派手でもありません。