【矯正治療費を調べてみました】−− 全国100医院の調査結果です
全国を7ブロックに分けて、100軒の矯正歯科医院の治療費を調べてみました。それぞれの金額は医院HPから抽出しています。北海道10・東北10・関東首都圏25・名古屋中京15・近畿大阪20・中国四国10・九州10の合計100軒です。北陸甲信越に及ばず申し訳ありません。調査項目は相談料、診断料、治療費として1期治療・2期治療・成人矯正に分類しています。更に、オプション費用として特別な矯正装置や治療方法も調べました。これらに調整料、保定費用、経過観察料を合計して、治療に要する費用総額を算出してみました。最も一般的な治療で、費用総額は83万円でした。
■治療費の地域差について
乱杭歯の上下4本抜歯のような最も一般的な症例の場合、治療費総額の全国平均83万円に対して、北海道は -10万円、東北は -5万円、首都圏は逆に +10万円、大阪が +5万円という調査結果でした。東京や大阪のように矯正歯科医院が多い地域では、オプションの矯正器具や治療方法など、患者さんの選択の幅が広いことを魅力に感じます。
- ベテラン医師の治療金額について
対応器具を比較すると、新しい治療器具を取り入れるというよりも、使い慣れた器具・得意分野で対応されている印象を受けました。「見えない治療や早い治療」というよりは、「料金と質」を重視される方にはお勧めだと思います。ただし、ホームページが更新されていない場合は、旧料金のままかもしれないので確認が必要です。
■患者さんにとって、どのような金額提示が望ましいのでしょうか?
・一般的な症例写真と併せて総額表示があるもの。「治療費:60万円~90万円」と上限の記載がある、もしくは、相談~観察までの大まかな総額が記載されている、患者さん自身でも総額を計算できる、などのHPに好印象を持ちました。一方、上限の記載がない場合は不安になります。
・使用器具毎に金額を掲載している。希望する器具(目立たない装置など)を確認することで、患者さんも治療費をある程度自分で計算することができます。
・費用、症例、治療の流れが見やすい位置に掲載されている。
患者さんとして気になるのはこの3点ではないでしょうか。中にはとてもデザインが素敵なHPもありましたが、上記を確認するのに時間がかかるのは困ります。
- まとめ
個人的な意見ではありますが、まずは相談、診断の時点で悩みや要望を聞いて下さる先生に治療をお願いしたいと思っています。また、専門的な知識がない患者さんがほとんどだと思いますので、放置しておくことのリスクや、治療方法についてもわかりすい説明をしていただけると治療に進むのではないでしょうか。
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