顔面形態の変化と計測
第7回歯科医院さま向け動画を、【顔面形態の変化と計測】についてお送りしています。特に頭蓋顔面の顎骨周りの変化は、遺伝によるよりも成長発育時期の環境因子による影響が大きいと言います。歯科矯正もこの顎顔面の成長因子に働きかけることによって、より良い結果が得られると考えられています。
顔面形態の変化と計測
大人の頭蓋骨がどのようなものかは皆さんご存知でしょうが、
子供の頭蓋骨を見てみると、大抵の人は驚きます
子供の頭と顔が違うように、子供の頭蓋骨はかなり違って見えるからです
ある年齢にわたって頭蓋骨は特異的に成長します
一つ言えることは、脳は一番最初に成長するということです。
体のどの部位よりも先に成長します。赤ちゃんを見てみると、
6歳では頭でっかちですが、
大人になれば身長の10〜20分の1の大きさになります
従って、大きさと割合はある期間にわたって変化します
その後に頭蓋骨の成長は止まります。9歳か10歳で買った帽子は
一生かぶることができると言われています。
なので、頭のこの部分は成長が止まります
これは歯科矯正においてとても重要です。歯科矯正において、どのように
歯が並んで顎が整い、頭と顔が成長するかを理解しようとしているからです
ひとつ気付くのは、歯科矯正の先生がこれらX線写真を見て計測し
角度を測り、正確な計測を行ってから治療に取り組みますが
よく言われるのが、「あぁ、この人は異なる人種の人だから
これらの計測値は使えない」ということです
大人のX線写真のこれら平均的なデータが、
どのように子供と関連しているのか
実際、あまり関連性は認められません
人種について考慮するのが馬鹿らしくも感じられます
人種間であまり違いはなく、従って遺伝による影響はとても小さいのです
そのことを考えると、本当に大きな違いがあるにもかかわらず
完全に無視するのは愚かなことでしょう
私が思うに、人種間の違いよりも、
年齢層による違いの方がはるかに大きいのです
矯正のときや、お子さんのX線写真を撮るときに、覚えておくべきは、
X線写真の正確性と、それがどのように使われるかということです
その情報が実際にどのくらい価値があるのかということです。
ある期間が経つと大きさが変わるということを考慮するならです
この部分は9歳か10歳で成長が止まるかもしれませんが、顔のこの部分は
成長し続けるという確かな証拠があります。歯科矯正の原理の一部は、
顔のこの部分の成長の影響や変化を確認することです
影響を確かめるには、成長段階で確認するのが大切です
もちろん、成長段階を過ぎてから顔面頭蓋を変えることは可能ですが、
より難しくなります