なぜ顎が姿勢に影響を及ぼすのか?
第25回動画は【なぜ顎が姿勢に影響を及ぼすのか?】というタイトルで、気道と舌、舌と下顎の関係から、ネックおよび頭部の傾き、そして体全体の姿勢の問題を読み解いています。ダウンスィングした顎が、体全体の姿勢に影響をおよぼす機序を理解できます。なりたい職業の1位は ITプログラマーという時代です。姿勢の悪さが健康を損なうという理解が広がり、従って、幼少期からの顎顔面成長の重要性がますます認識されます。
なぜ顎が姿勢に影響を及ぼすのか?
首と頭部の姿勢、そして体全体の姿勢にです
いつも驚かされるのが舌の大きさです
牛タンを食べて思ったのが舌の大きさです
一般に舌端と言われる舌先だけを見ると
器官としての舌全体の大きさを忘れてしまいます
舌の大きさは、舌骨から茎状突起にまで及びます
( 茎状突起 : Styloid Process )
それがここです。興味深いことに、
茎状突起は頚椎の中心とほぼ同じ位置です
なのでここまであり、頭部の平衡と
姿勢の支点にまで伸びています
前方は下顎骨表面のすぐ後ろまで伸びています
オトガイ舌筋が付着しているこの部分です
これら全体のまとまりが舌です
なのでとても大きな器官が体内にあります
口を閉じて、舌を口蓋に付けると
舌が上方に位置し、気道から離れます
この図からわかるように、舌は
喉のこの部分の真上に位置しています
ここの下の位置です
舌と下顎骨はしばしば密接に関連しています
特にこの付着しているオトガイ舌筋が主です
舌と顎が下がって後退すると
舌は気道に取り残されます
舌が気道に取り残されると
体の姿勢が変わります。
頭部と首の姿勢が最初に変化します
気道が通りやすく心地良い状態にするために
頭部を前方に突き出します
顎が落ちてしまっているので
前傾姿勢を維持しなければなりません
気道を通りやすくするために、そうなります
私達の生活で一番大事なことは呼吸することです
呼吸をし続けられることが一番重要な要素です
なので心地よく呼吸をし続けるために姿勢を変えます
たとえその姿勢の変化が健康に有害だとしてもです
頭部がそこに位置すれば
体全体の姿勢を変えなければなりません
これは現代社会の傾向であり、
徐々に悪化しているように思われます
運動をせず体幹を鍛えない傾向にあります
テレビ・パソコン・ラップトップ・携帯へと
視野が水平から下向きに変化しています
その一般的な傾向が
体全体の姿勢が変化した原因です
落ち込んだ舌や口が、頭部の位置や
体全体の姿勢を変えてしまいます
これは明らかに大きな影響を与えています
体のどこかひとつでも変化すると、
体全体に影響することを示しています