アゴ・・それは認識されないエピデミック・・Part 1



第79回動画は「アゴ・・それは認識されないエピデミック」と題して、40分動画の最初の10分間、Part 1 をお届けしています。この動画は、顎顔面の成長誘導に関する国際NPO ( IAFGG ) が制作したものです。この団体の目的は、成長しないアゴがもたらす様々な問題に警鐘を鳴らし、多方面の専門家の協力を得て、問題の解決に導こうとするものです。
 歯科医のサンドラ・カーン先生と、進化生物学者のポール・エルリッチ先生のお二人が対談しています。現代のライフスタイルが招く、噛まない文化と、人類のアゴの退化が、人生の質 ( QOL ) に大きな影を落としていることを指摘しています。この動画は広告目的ではありません。書籍を除いて、いかなる装置や治療法を推奨するものでもありません。

今回はサンドラ・カーン先生を
 お迎えしています
顎に関する本を一緒に執筆しました
私は進化生物学者ですが なぜ一緒に
顎に関する本を執筆したのかというと
S:ある現象が増えています 
多くの人の歯並びが悪いのを見てきました
何が起こっているのか見つけるために
 リサーチを始めました
2つ目に増えている現象は 
人々は安らかな睡眠を得ていません
良い睡眠をとれていない人が増えています
これは全て 私たちの顎が
全ての歯が生え揃うのに十分に大きくないのか
睡眠時に 快適に呼吸をするための
十分な身体構造が備わっていないためです
私たちの周囲に イビキをかく人や
歯並びが悪い人を知っているので
確実に増えている現象です
このプロジェクトに 進化生物学者が
参加することは とても重要なのです
その理由は なぜこの問題が
起きているのかを確実に知るためです
特に過去50年間は悪化し続けています
P:なぜ過去50年間は
 悪化し続けているのでしょうか?
 あなたが言っている
睡眠を妨げる身体構造とは何ですか?
S:歯並びがより悪化しています
50歳以上の人は知っていますが
50年前は 全ての子供たちが
矯正しなければならなかったわけではなく
子供たちの睡眠時間や質を心配している人は 
 あまりいませんでした
また 睡眠中に呼吸が浅くなって
目覚めることもありませんでした
これはまだ 悪化の始まりにすぎません
文明の発達とともに便利になりました
私たちはテクノロジーで快適になりました
歴史上の頭蓋骨を見ると 
彼らの生活がわかります
進化生物学者や人類学者 
または考古学者のような人と話すと
狩猟採集民族の遺骨からは
歯並びが悪く無かったことがわかります
私たちとは異なり 彼らの顎は小さくなく
現在生存している原住民で 
テクノロジーの恩恵を受けず
市街地に住んでいない人たちは
加工食品をあまり食べず 
顎が大きく よく眠れています
 なので これを実際に
理解している人がほしいのです
人類の変化を研究している人です
狩猟採集時代から農耕牧畜時代を経て 
市街地へ移り住んだ時代まで
何が起きているのかを解明するためです
この現象が増加するに至った経緯は
 とても興味深いです
P:数十万年もの人類を対象にしています
この八千年間は大きな環境変化を遂げました
長い狩猟採集時代から比べれば
たった数世代が過ぎただけです
化石人類学の世界的権威である
リチャード・クライン氏が言うには
「狩猟採集民の頭蓋骨に 歯並びが悪いのを
見たことがない 智歯が無いのも見ないと」
なので 私達は大きな環境変化を遂げました
狩猟採集時代から 定住する農耕時代へ
その後は徐々に流動食へ変わりました
それは大きな変化をもたらした環境変化であり
今では数十億人にも影響しています
サンドラさんが説明した現象は
単にその大きな環境変化の結果なのです
S:私たちは十分に噛んでいませんし 
 十分な期間を母乳で育てていません
本来 人類として為すべきことの
 多くを行っていません
ライフスタイルや 健康に
気を使っている人々の多くは
 食品の化学成分や
栄養素の重要性を考慮しています
それに関しては多くの文献がありますが
食べ方や ストレス度合いについて 
 あまり述べていません
引は大変で
筋肉に力を込めなければなりません
筋肉に力を加えることとは
生野菜やリンゴの丸かじりと同じです
たくさん噛まなければならない
 食べ物があります
それが顎の発達に役立ちます
それがパズルに欠落しているピースです
現代社会で 多くの苦痛と
健康問題を引き起こしている原因です
P:長年の人類の進化の過程で 
数多くの問題に遭遇したことの一つに
写真やビデオを見るまで
分からなかったのですが
赤ちゃんが栄養を得るのに
どれほど懸命になっているのか
単に哺乳瓶から飲むのではなく
多くの働く女性が 母乳を哺乳瓶に入れ 
世話する人が後で 母乳を哺乳瓶で与えます
お母さんから直接飲むのに比べて
顎の筋肉が全然使われていません
目の前のほんの小さなことが正しかったのです
私たちはより柔らかい流動食へ
移ってきていることに気づきませんでした
私たちは赤ちゃんを離乳させ 
スープでできている乳児食を与えています
狩猟採集時代にはもちろん
乳児食の製造業者がいなかったので
乳児食を与えられませんでしたので 
多分 子供の離乳に何年もかけ
子供たちはとにかく噛まなければならず 
 それがとても重要でした
子供を12歳まで歩かせなかったら
子供の足はどのように発達するでしょうか?
それが基本的に 顎に起こっていることです
増加傾向の症状があります
狭い顎 そして歯並びの悪さです
その現象の原因は文明の発達にあり
昔ほどに 良く噛まなくなりました
そのため 顎が発達できず 
歯と舌のスペースが 十分にありません
その結果として 睡眠時に舌が気道に下がり 
 イビキをかいてしまいます
あるいは もっと悪いことに 睡眠を妨げ 
 ひどいストレスになります
 睡眠が妨げられると
心臓病などの病気につながります
なので 目に見えてわかる歯並びの悪さは
実際に心臓病に向かっている症状なのです
S:個人の体験はとても重要です
 自ら体験することによって
違った角度で物事を見られるからです
私の場合は 自分の子供の成長途中に
彼の顎が適切に発達していない
 ことに気付きました
息子はイビキをかき始めました
イビキは警告のサインであり 
赤ちゃんにとって良く無いと知っていましたが
私が何か間違ったことをしていたのか
 分かりませんでした
仕事をしていたので 
母乳を絞り出して哺乳瓶に入れました
栄養成分について知っていたので 
母乳が一番大切であると思っていました
メイドや主人に哺乳瓶を渡して
仕事に行けると思っていました
それで十分だと思っていました
子供の授乳を省きました
息子がこのような問題を抱えた
最初の原因の1つだと思います
一生懸命に吸わなくても良かったからです
新米ママだったので周囲が言うように 
柔らかいドロドロの食べ物を与えました
食べ物を調理してつぶし 
赤ちゃん用スプーンで与えました
食べ物が赤ちゃんの顔についたら 
 ふき取って再び与えます
子供の舌とシステムは 私たちが与えた食物を
すぐに食べられるほど準備ができていません
無理やり与えるため 噛む時間がありません
噛むことは私達が想像するよりずっと重要です
 私は歯科医なので
噛むことの重要性を知っています
食べ物を噛むと耳下腺に圧力を受け
 消化のために
唾液や酵素が出ることを知っています
社会からアドバイスを受け 
子供にドロドロの食べ物を与えました
子供の人生で とても大事な時期に 
たくさん噛むことを省いてしまいました
P:おかしなことに 科学では
とても明らかなことが
長い間見過ごされてしまいます
環境科学者と進化論者である私が
 認める事実があります
全く気付かなかったのですが
とても大きな発達問題があります
固い食べ物を止めることや
ひとつの場所に居住することです
例えばひとつの場所に居住すると 
よりアレルゲンにさらされてしまいます
閉鎖された空間に住むために 
 住宅を建てます
その住まいに埃やダニが充満しています
 近年では住宅に
ホルムアルデヒドが使われていました
昔はそうではなかったので
アレルギー反応を起こし
鼻詰まりになります
近年では多くの子供たちが
2〜3歳で鼻詰まりになっています
特に保育園に行くならば尚更です
アレルギーがひどくならないように
きちんと衛生管理をしなかったり
鼻詰まりの子供が治療されない場合です
なぜ鼻詰まりを気にするのでしょうか?
サンドラさんが 顎が下がることで起こる
 症状について説明します

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