3級C型 反対咬合を、上顎拡大とボラード、筋機能療法で治療する



第133回動画は「3級C型 反対咬合を、上顎拡大とボラード、筋機能療法で治療する」と題して、ドレク・マホニー先生のビデオメッセージをお送りしています。3級C型は重度の受け口で、上顎の成長不足と、下顎の成長し過ぎのダブル現象です。患者さんはまだ、顎の成長に介入できる9歳だったので、上顎の前方と横方向への拡大、およびボラード装置を使った下顎の成長抑制をすることができました。これにより、抜歯をせずに、患者さんの負担が少なく、理想的な美しい顔立ちにすることができました。

今回お話するのは
クラス3級(反対咬合)の新治療法です
オリビアは9歳で初診に来ました
彼女は重度のクラス3級の不正咬合で 
上顎が狭くて 後方位置にあり
口蓋が高く 明らかにタングスラストでした
拡大装置と接着型ハイラックスを使用し
犬歯の萌出に十分なスペースを作りました
接着型ハイラックスの使用後に
フェイスマスクで上顎を前方牽引しました 
これはクラス3級Cで 下顎が大きく 
狭い上顎で 垂直方向に成長しています
狭い上顎を ハイラックスと
フェイスマスクで治療しました
下顎にはボラード装置を使用しました
ボラードは小さなフック付きの
 外科用プレートです
輪ゴムをこのフックから ここに掛けます
これをクラス3級の牽引と呼びます
骨自体を動かしているので 加わる力は
歯列矯正的ではなく 整形外科的です
前歯がほぼ接触し 下顎が引き戻され
 上顎が前方に出て
顔のバランスがとても良くなりました
治療開始時をご覧ください
犬歯が埋伏し歯列弓が非常に狭かったです
犬歯の萌出経路が変わりました
彼女の乳犬歯が抜けたばかりです 
永久犬歯がきれいに萌出するでしょう
骨用アンカープレートを装着できる
最も早い時期は 犬歯の萌出時です
萌出経路に影響を及ぼさないためです
乳歯のある子供には使用できません
これには年齢的な制約があります
犬歯歯根の発達が良く
犬歯間にある骨が十分です
上顎のどこに装着されたかをご覧になれます
オリビアは現在 リテーナーを
在宅時と睡眠時に使用しています
リテーナーは犬歯の萌出まで
 拡大を維持しています
オリビアにとって最適な治療をしました
まず小臼歯の抜歯を防ぎました
下顎外科矯正の必要性を最小限に抑えました
顔のバランスが良くなり 
何よりも鼻腔気道を改善できました
彼女はいつも口を開けっ放しにし
舌が前方(タングスラスト)にありました
(上顎を)拡大し 鼻腔気道を改善したのち
彼女にエクササイズを教えました
エクササイズを覚えていますか?
「棒を口にくわえて」
「いつも舌を歯の後ろにして食べました」
舌をスポットに付けるように教えました
パドルポップ法を用いました
両方の親指を上顎切歯の裏側から押して
上顎を前方に押し出すことができます
多くの専門分野にまたがる治療です
気道と整形的拡大 フェイスマスク使用です
ボラード装置の小さな手術も伴います
彼女は指示通りに 輪ゴムと
フェイスマスクを着用してくれました
彼女のように協力的な患者さんなら
最小限の介入で済みます
歯を見せてくれてどうもありがとう

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