JCO調査に見るアメリカ歯科矯正事情
米国の歯科矯正専門誌が6年に一度のアンケート調査を行っている。
米国の歯科矯正医10,000人にメールで調査票を送り、回答率は2%と少ないが、貴重なデータなので紹介したい。
回答者の矯正医の平均年齢は52歳、治療歴22年のベテランぞろいだ。
治療継続中の患者さんの数は約500名。治療期間を平均2年とすれば、年間250人の新患数となる。
年間250人はおおよそ日本の倍であろうか。
大人の患者さんは25%で、4人に1人の割合である。日本では約半数が大人の患者さんであるが、これは子供の患者さんが少ないためであろう。
子供の患者さんの場合、ほとんどは11歳(日本では中学生)頃から治療を開始する。7歳頃からの混合歯列期(大人の歯に生え変わる時期)に治療を開始する割合は15%ということであった。
最も若い患者さんは7歳、最も高齢の患者さんは71歳ということです。
通院は6週から8週間に1回が最も多いです。すなわち、1月半から2ヶ月に1回の通院ということです。日本の場合、これが1ヶ月に1回の通院が多いです。これは患者さんとご家族の負担になりますね。