アゴ・・それは隠れたエピデミック・・Part 4



 第82回動画はこのシリーズの最終回、「アゴ・・それは隠れたエピデミック」の第4部をお送りしています。6歳から12歳頃までの成長期に行う前方矯正(顎顔面成長誘導)が、アゴを前に出すことにより、気道を広げるので、呼吸障害と睡眠時無呼吸を予防できると言います。アゴの成長により、歯並びと噛み合わせが良くなることは勿論、より立体的で魅力的な顔立ちを獲得することができます。
 具体的な方法としては例えば、GOPex ( Good Oral Posture exercise ) による生活習慣の改善です。口呼吸をやめ、鼻で呼吸することは必須です。さらに動画は、子供たちの呼吸・睡眠・肥満の関係についても取り上げています。アゴが小さい問題は睡眠障害に通じ、生涯にわたる全身健康に悪影響を及ぼします。そしてこの問題はとりわけ、現在の15歳から30歳までのヤングアダルト( AYA世代)に顕著です。この世代のエピデミック(大規模な流行症)と言っても過言でないような状況です。

S:骨粗鬆症の例は
 中年女性の私にとって最適です
骨にカルシウムを取り込むために 
ウェイトトレーニングが必要と知っています
骨細胞は環境の影響を非常に受けやすいです
運動して 骨に負荷を加えることで 
より健康的な骨を作ることができます
 骨は実際に変化できるのです
長時間の弱い持続力に影響されやすいことを
 矯正歯科医はよく知っています
 骨を介して歯を動かすとき
 強い力ではなく
継続した弱い力を加えなければなりません
私たちが親御さんにお勧めするのは 
 前方への矯正治療です
私たちは前方矯正と名付け 
オーソトロピクスをもとにしました
(オーソトロピクスは)
ミュー先生が50年前に考案したものです
より良い顎の中で 歯が発達するように
 助けるテクニックであり
歯に合わせて 実際に顎を変えます
矯正歯科医は昔から 顎に歯列を合わせます
前方矯正は 顎を前方に出すことにより
気道を開くので 呼吸しやすくなり 
全てを前方に出すことにより可能となります
前方矯正には 3つの優先順位があります
第一に 今言ったとおり
顎を整えてから 歯並びを治します 
その逆ではありません
私たちは歯ではなく 顎と顔に注目します
歯は二の次です それから習慣を変えます
環境を変えます もし問題があれば 
歯が生え揃う十分なスペースを確保できません
子供さんがしっかり噛んでいないなどの
 何か問題があります
昔に戻って 母乳の授乳はできませんが
 噛む力をつけるために
エクササイズを教えることはできます
 噛み方や 食べ物の種類 
子供への食べ物の与え方などを教えられます
GOPexのようなプログラムもあります
子供に鼻呼吸や安静時の顎の位置を教えます
習慣と環境を変えることは重要です
「前方矯正」のほとんどの訓練は
両親と子供によりなされ臨床医ではありません
3番目は装置を使って 全体的に前に出します
フェイシャルボウ(顔弓)や 
エキスパンダー(拡大装置)を使って
全体的に前に出すことにより 
とてもいい顔立ちに成長します
顔貌は私たちにとっても難しい話題です
容貌について話すのは大論争を招くからです
 顎が前方に出て 
ふっくらしている顔はとても魅力的です
いい顔は魅力的であるという報告があります
周りの対応が変わり 人生の質に影響します
P:顔立ちが魅力的であるとは
 どの社会に属しているかに関係します
しっかりした顎は 一般的に
全ての社会で 魅力的であると認識されます
小さい顎が好ましいという社会はありません
歯並びが良い悪いにかかわらず容貌は
各個人にこれから起こりうる可能性と
あるいは既に起きていることを表わしています
歯医者さんは面長の顔という用語を使います
一般的に顎が下がり 口呼吸をしています
ケイトリンは150年前に
これが悪いと理解していました
親知らず(智歯)という言葉は
大きな環境変化によって生まれました
親知らず(智歯)は臼歯の一番奥にあり
埋伏したままの親知らず(智歯)は 
狩猟採集時代の頭蓋骨にはありませんでした
 彼らの口腔内では 
歯がきちんと生え揃っていたからです
親知らずという言葉の存在が
顎が小さくなっていることを示しています
数千年を経て顎が縮小しているのを
人類学者がよく示してくれています
しかし過去数百年に渡ってさらに縮小しました
デンマークの墓地を掘り起こし
300年前の人の顎を測って
現代人の頭蓋骨と比べると 
その期間にも縮小が見られました
進化は 世代の変遷とともに起こり
劇的に変化するときは 選択のための
非常に大きなプレッシャーが必要です
進化に必要な期間が経過していません
デンマーク人の遺伝子が変化するのに
200〜300年しか経っていないのです
人々はますます軟らかい食物を食べています
食品栄養に関する膨大な文献の中から
固い食べ物は 全く見当たりませんでした
いつから食物が軟らかくなったのか
 調査しています
定住し農耕を営むようになってから
一定の傾向があったのか?
それとも特別な段階を経たのか? 肉挽き器の
発明が 大きな役割を果たしたのか などです
そのデータを見つけるのが本当に大変でした
 何を食べるかだけでなく 
どのように食べるかも知る必要があります
S:それも論争を引き起こしている
 話題であり それは肥満の問題です
現代は 子供たちの肥満が増えている
 社会的傾向にあります
子供たちの体重は増え続けています
 ドクターは時に
肥満と睡眠が関係しているといいます
私たちも 肥満が問題だと思いますが
肥満が 子供さんの呼吸障害の結果で
あるかどうかはわかりません
あるいは 大人の呼吸障害も
肥満をもたらすと言う人もいます
(呼吸障害のため)動くのに必要な
活力が無いので肥満になるのでしょうか?
よく眠れないから肥満なのかもしれません
 それはサイクル(循環)であり 
肥満に注目すべき場合もあると思いますが
活力の源は 気道の通りが良く
よく眠ることができ 呼吸しやすいことです
口を閉じていることが 子供を元気にし
肥満を引き起こさないと思います
加工されていない食べ物を噛み 
より多くの固い食べ物を噛むことに集中すれば
増加し続ける肥満に影響を及ぼすでしょう
この問題の原因のひとつに
 体を動かさない生活と
子供たちが 精製された砂糖と
加工食品を摂取していることです
従って 噛むことは肥満を含め
いろいろな面で効果的です
P:私たちは流動食に変わりつつあります
近頃どれだけの人が固いステーキを噛み砕き
ナイフを使って30分間噛み続けたでしょうか?
ハンバーガーは流動食なみに軟らかいです
私たちは たくさんのことを投げかけました 
 とても大きな問題なのです
 興味深い特徴があります
例えば気候変動は重大な問題であり
為すべきことがたくさんありますが
(気候変動から)子供を守るために
できることは基本的に何もありません
これは大きな社会問題であり
私たちは社会の様々なことを
変えなければなりません
そのレベルで問題を解決しようとしたらです
でも私たちが説明したように 
問題を正しく理解することで
子供たちの問題を解決できます
もうひとつ話した後で 
質問が来ると思います
親御さんに大変嫌われると思いますが
子供たちにガムを噛むように勧めます
顎の発達に役立つ方法のひとつだからです
S:私が奨励したいのは 多くの親御さんが
子供の早期治療を求めて
 4歳児の子供を連れて 
歯科矯正の治療を行うドクターのもとに行き
52本の治療プランを受けることです
52本には 智歯や乳歯列を含むので 
全ての歯が対象になります
そのような社会にしなければいけません
 ポールが言うように 
あなた自身が未来を変えられます
社会が変わるまで待たなければならない 
 ことがたくさんあります
これは小さなことですが 
あなたが変えられる社会なのです
保育所でより良い食べ物を与えることや
子供たちが正しく噛めるように時間を割いたり
正しい噛み方を訓練したり 
地域社会に多くのことを提言できます
他の親御さんや子供たちと一緒にです
できるだけ歯を抜かず 臼歯を後方へ下げる
治療を受け入れないようにしましょう
顎と気道を大きくする治療を求めましょう
あなた方にもできることがあるので 
 それら治療を要求しましょう
社会が普通に行っている子供の症状の治療法は
 予防に役立ちません
 予防は複雑です
予防は親御さんが積極的にやらねばなりません
 ご視聴ありがとうございます
S:親御さんが子供のより良いケアを
 要求されることを祈ります  P:同じくです

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