ADHDと歯科矯正:親が知るべき3つのポイント



 第104回動画は「ADHDと歯科矯正:親が知るべき3つのポイント」と題して、筋機能療法士のサラ・ホーンズビーさんが、オーストラリア・シドニーの矯正専門医、ドレク・マホーニー先生にインタビューしています。マホーニー先生は15年間にわたり、睡眠時の呼吸障害をもつ7歳から9歳までの子供、4600人の治療から導いた研究報告を控えています。この膨大な革新的な研究が、睡眠医学と矯正歯科に及ぼす影響は計り知れません。
 この動画では、親御さんが知るべき3つのポイントを解説しています。それは現代の矯正治療の問題点、睡眠時の呼吸障害と矯正治療との関係性、そして多動性障害 ADHD と睡眠との関係です。お子さんを治療するときには欠かせない論点であると言います。

ドレク・マホーニー先生のウェブサイトは https://fullfaceorthodontics.com.au/
同じく Youtube サイトは https://www.youtube.com/channel/UCB2-…
同じく Facebook サイトは https://www.facebook.com/FFORandwick?…

皆さんこんにちは ネットでつながる
筋機能療法士の サラ・ホーンズビーです
本日は ローマからお届けしています
ドレク・マホーニー先生とご一緒に
筋機能科学応用学会 AAMS に参加しています
先生はオーストラリアの
シドニーから参加しています
先生の医院で一緒に働いた
素晴らしい機会がありました
S:確か2014年にシドニーにいた時でしたね
D:その通りです
D:また戻って来てほしいですよ
S:私もぜひそうしたいです
先生の講演では 素晴らしい
研究成果を出されたと聞きました
私にはご紹介することも難しいです
多くの情報を15年以上かけて集められました
S:4,600人以上の患者さんのデータですね
D:そうです
S:7歳から9歳の子供たちを対象に 
 膨大な数の研究を行いました
私にはとても理解し難いです
先生から3つのポイントを
得られるように頑張ります
先生の研究で 最も重要な
最初のポイントは何だと思われますか?
D:早期治療ですね
データから分かったことを
視聴者の皆さんにご説明すると
矯正治療のために 私に紹介された
 4,600人の子供たちを診てみると
 異状に気が付きました 
それは子供たちの睡眠中の気道です
睡眠研究をして分かったことは
不正咬合の子供たちの多くに
呼吸障害が認められました
私が矯正医として訓練を受けたとき
子供の歯が 全て大人の歯に生え変わるまで 
 治療を開始しませんでした
D:それまでに顎の成長は終わってしまいます
S:12歳から13歳ぐらいですね
D:これまでの標準的な矯正年齢では 
 もはや遅すぎると思います
気道を治療するならば 遅すぎます
子供さんの顎が狭ければ 
 早期の拡大が重要です
米国矯正歯科医会は
 最初の治療相談を
7歳までに行うことを勧めています
 それが望ましいのは 
顎の成長が極めて大きい時期だからです
私たちの研究からわかった
 第1のメッセージは
実際に顎が拡大した子供たちは 
矯正治療の必要性を最小限にできました
私たちが歯列を拡大しながら
 早期治療した子供たちは
 顎を 前方に成長するように 
促すことで 気道が改善されました
S:素晴らしいです その他には
 気道を改善するにあたり 
ご両親へ伝えるべき 2つ目のトピックは
ADD(注意欠陥障害)と
気道問題との繋がりです
私のチャンネルでも実際
あまり話していない重要な話題です
先生が今日それについて話してくれたら
注意欠陥障害や多動性障害と診断された
お子さんを持つご両親にとても役立つでしょう
それでは その繋がりを教えて下さい
D:私へ紹介された多くの子供の病歴を見ると
多動性障害 ADHD と診断されたため 
リタリン薬を飲んでいます
誰が診断したのかと ご両親に尋ねると
「子供の学校の先生がそう言いました 
子供が授業中に邪魔しているからです」
それが診断だと言われたとき 
冗談でしょ? と思いました
多動性障害ADHDと呼ばれる
一般的な状態はありますが
 私たちの研究によれば 
多動性障害と診断された子供の60%に
睡眠障害となる呼吸問題があったことが
 睡眠研究からわかっています
他にわかったことは 顎のサイズを改善したら
鼻呼吸や睡眠も改善し 
薬が要らなくなりました
この動画を見てくださるご両親へ
一般的な論文が示していることは
 呼吸にともなう睡眠障害は
多動性障害の誤診断と関連しています
多動性障害と診断された全ての子供が
 誤診だということではありません
しかし おそらく2人に1人が
 誤診されているでしょう
何らかの呼吸問題を抱えているためです
D:それは重大だと思います
S:そうですね
S:多くの親御さんは 睡眠障害がどうして
多動性障害と混同されるのか理解できません
どのように紛らわしいですか?
D:サラさん 大人になって良く眠れないと
疲れて無気力になりますが 
子供は正反対になります
幼い子供が いつもの就寝時間から
 1時間を過ぎて起きていると
D:壁をよじ登ったり 無茶をして
過活動的になります S:その通りですね
何が起きたかというと 
良く眠れていない子供たちは
8〜10時間寝ていても
質の良い睡眠を得ていないからです
 睡眠時の無呼吸だったり 
上部気道が制約されているかもしれません
その結果 彼らは過活動的になります
多動性障害を 薬で治療するのではなく
睡眠それ自体で改善できるか試しましょう
S:それが集中力や 学習する力 
 知識を吸収する力となり
静かに座っていることにも役立ちます
それでは3つ目のポイントに移りましょう
 以前にもお伝えしたように 
先生は筋機能療法の絶大な支持者です
それが本日 先生と話している理由です
 それではお願いします
D:サラさんがその部分に興味を持っている
 ことを知っています S:その通りです!
 矯正した子供は 顎の発達が
より安定していることがわかりました
筋機能療法を受けたならば という条件です 
 それは理にかなっています
D:狭い顎の子供は 舌が下にありますね
S:はい 底にあります
 気道を改善することで 
鼻を使い始めることができます
 私たちが顎を拡大しても
自動的に口呼吸から鼻呼吸に変わりません
子供たちはその方法を学ぶ必要があり 
 私がいつも親御さんに言うのは
「子供に話し方や歩き方を教えるように
鼻呼吸や舌位置を教えなければいけません」と
サラさんに オーストラリアに来るように
 依頼した理由のひとつは
これに関して あなたは
私と同じくらい熱心だからです
それは 鼻で呼吸し 唇を閉じ 
舌を口蓋に付けるということです
それを行うことが 矯正に役立つだけでなく
呼吸問題を抱える子供に対して 実際に
より良い治療結果を示しました
 それが理にかなっているのは 
筋肉は眠っているときに衰弱するからです
エクササイズをしているのであれば 
それを続けることがとても重要です
実際に 前方(成長)を継続できます
 それ以外の説明としては
 英国の医療専門誌に 
イビキの治療で 最良の方法のひとつは
たて笛を吹けるように練習することです
それらの筋肉は エクササイズで
 鍛えられるからです
サラさんはその点が とても上手です
3番目として 治療結果が良かった子供たちは 
 治療後にとても良い睡眠を得られました
 子供たちは 気道が改善され 
(顎顔面)形態的に正常な状態になり
筋機能のエクササイズも行いました 
 それがとても重要です
S:それを聞いて嬉しいです 先生は矯正医で
 それを理解してくれているからです
私が知っている矯正医の多くは 
筋機能療法について何も知りません
D:私もそうでした 卒業時を覚えています
S: 悪い医者ではなく単に知らないだけです
ドレク・マホーニー先生のような矯正医が
 治療計画の一環として 
筋機能療法について話してくれて嬉しいです
D:私だけでなく スタンフォード大学が
 発表した研究報告を見てください
 スタンフォード大学医学部の
クリスチャン・ギルミノー医師の貢献は
睡眠医学における筋機能療法の役割です
それこそが長い間 欠落していた部分
ミッシング・リンクだと言いました
従って高いレベルでの学術研究なのです
親御さんが理解することが大切ですね 
信じない人は「インチキ!」と言うからです
D:それが私でした 自分で認めています
研究論文を読み この目で患者さんの
結果を見たので 効果に確信があります
D:効果が無かったとき 唯一の理由は 
 子供たちが指示を守らなかったからです
S:その通りです
それでは最後に何かあればお願いします
D:ご視聴ありがとうございます 
 私たちはこの天気をエンジョイします
D:お話できて良かったです 
S:皆さんご視聴ありがとうございました
デレク・マホーニー先生の詳細は
 動画下にリンクを載せました
フェイスブックとインスタグラムでも
 先生の情報があります
先生が話した研究情報も載せておきます
それでは皆さん 次回お会いしましょう

コメントをどうぞ


友だち追加