反対咬合に用いるボラード骨アンカー



第117回動画は「反対咬合に用いるボラード骨アンカー」と題して、ドレク・マホニー先生のビデオメッセージを紹介しています。ニコは、上顎の成長が弱いもしくは遅れ気味の反対咬合でした。10歳のときにフェイスマスクで治療しています。フェイスマスクは、オデコとオトガイで支えた顔弓に、輪ゴムを掛けて、上顎を上方前方に引き出す装置です。急速に成長したスパート時期をすぎたので、再び治療を開始しました。今回は、上下の顎骨に固定したプレートと輪ゴムを用いて、反対咬合をより確実に治します。

ボラード・アンカー装置 (Bollards Anchors ) の詳細はこちらから  http://www.tita-link.com/products/
この装置を用いた臨床報告はこちらから  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2910397/

患者さんのニコ君に再び登場してもらいました
ニコ君は上顎の成長不足によるクラス3でした
彼はフェイスマスクを着用していましたが
記録的な速さで取り外すことができました
D: 覚えてますか? 驚くべき速さでしたね
N: 5秒で取り外しました
現在 彼は大きく成長しました
以前の動画では小さい子供でした
あいにく クラス3の子供は
成長するにつれ 下顎骨も成長します
彼が 顎の手術を避けられたのは
 ボラード装置のおかげです
ボラード装置は 上下顎それぞれに
2個のTAD(アンカー)を用います
患者さんは輪ゴムを使用します
それがどれほど簡単かご覧ください
ニコ君 輪ゴムを装着してみてください
それでは1つ目 それから2つ目です
 噛み合っているのが分かります
噛み合わせが クラス3からクラス1に
 戻ったのが ご覧いただけます 
歯に輪ゴムを掛けると 歯だけが動きます
ここでは 顎を動かしています
ベルギーのヒューゴ・デ・クラーク先生が
開発した技術で ボラード装置と言います
外科用プレートを(顎に)取り付け 
 端部の輪を小さく切ることで
患者さんが輪ゴムを掛けることができます
弱い輪ゴムに慣れさせてから
強い輪ゴムに変えていきます
この方法の利点は 子供の成長段階で
私達が本格的な矯正治療をする前に
重度の反対咬合を治すことができます
通常は 下顎骨の外科矯正手術が必要です
ボラード装置の取り付け手術はどうでしたか?
N:眠りについて目が覚めると 
装置を入れて 針で縫ったので
口内がこわばっている感じでしたが
2週間後になくなり 今は普通に感じます
D:輪ゴムの取り付けは問題ないですか?
N:大丈夫です
フェイスマスクの使用と比べた場合
フェイスマスクを 誰でも学校で
 着用したくないですよね
輪ゴムはあまり目立たないのに
 骨格の変化を得られます
詳しい情報をご希望ならばメールを下さい 
ボラード装置に関するクラーク先生の記事と
3級骨格アンカーに関する臨床報告を送ります
これが骨格性の不正咬合に対する
 矯正の未来だと思います
顎の外科矯正手術に代わる方法としてです

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