バイオネーターによる保定:ディープバイトの場合



第148回動画は前回につづくシリーズで、「バイオネーターによる保定:ディープバイトの場合」をお送りしています。ディープバイト (Deep Bite) は、下の前歯が見えないほどに、上の前歯がかぶさっているケースで、過蓋咬合(かがいこうごう)とも呼ばれます。ドレク・マホニー先生は、2x4テクニックのブラケットとワイヤーを用いて、上顎を拡大し、深い咬合を治しています。1期矯正(生え変わり時期からの早期矯正)を終えてから、バイオネーターを用いて保定に入っています。

ここで用いるバイオネーターは、深い前歯の噛み合わせを開くので、オープン・バイオネーターです。前歯の開咬をふさぐクローズ・バイオネーターとは反対に作用するので、奥歯で噛みこむアクリルプレートがありません。反対に、前歯をアクリルキャップで覆っています。前歯がこれ以上に出るのを抑え、奥歯をより萌出させることにより、お顔の下半分が縮んでいるクチャ感を改善できます。

今回はルビーのリテーナーをご紹介します
ルビーは1期矯正を受け 上顎を拡大しました
咬合を開くため 2 x 4 のブレースを付けました 
その保定に バイオネーターを使用しました
種類があり これはオープン・バイオネータです
オープンとは 過蓋咬合を開くことです
このバイオネーターのデザインは
切歯を覆うことで 切歯の萌出を抑えます
下顎大臼歯は覆いません 萌出させるためです
通院のたびに アクリル床を調節し 
大臼歯がクラス1級の位置で萌出できるように
これをお口に入れて噛んでください
 バイオネーターの目標は
上の前歯を 下のアクリルと接触させますが
奥歯は支障なく萌出できるようにします
 頬側の部分をご覧ください
支障なく萌出できるようになっています
小臼歯と大臼歯の萌出経路に沿ってです
顔の下の部分の高さが増します
 前回 開咬(オープンバイト)を
閉じるためのバイオネーターをご紹介しました
クラス2級のハイアングルの開咬には
クローズ・バイオネーターを使用します
クラス2級・2類の過蓋咬合には
オープン・バイオネーターを使用します
バイオネーターには保定の唇側線があります
新しい咬合位置を保持するために
前歯に被さるキャップがあります
奥歯が萌出できるようにします
成長期の子供なら 歯槽骨が再形成されるので
顔の下の部分の高さが改善します
下顎が前方に成長し続けるにつれてです
お子さんに睡眠時と在宅時に 
これを着用するように言いました
1期矯正を終えてからです
中央にコフィンスプリングがあります
さらに拡大が必要であれば
プライヤーで活性化できます
取り付けるためにクラスプを使っています
この内側の部分で歯の萌出経路に導きます
以上がオープン・バイオネーターの説明です

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