ミュー・ベクター矯正用ヘッドギヤの準備
第35回動画は「ミュー・ベクター矯正用ヘッドギヤの準備について」というタイトルで、オーソトロピクス動画のうち、最も再生回数の多い動画を取り上げています。上顎を前方牽引する装置はあっても、上方に成長誘導できる顎外装置はありませんでした。マイク・ミュー先生が考案した【ミュー・ベクター・ヘッドブレース】の詳細をごらんください。
中央に4本の輪ゴムを通していきます
さらに5本目を通していきます
これで5本の輪ゴムが中央にあります
それから矯正装置を取り付けます
装置にフェイスボウ (顔弓) を取り付けます
しっかりと取り付けました
一番外側の輪ゴムを引っ張って、装置から出た
ワイヤー先端(ポイント)に引っ掛けます
目的は装置が外れないようにするためです
牛角のようなオメガ(Ω)ループに通して掛けます
おっと、なかなかうまくいきませんね!
オメガ(Ω)ループを越えてフックに掛けます
ご覧の通り、オメガループの下側を通しています
どこを通すかは重要でなく、この目的は
単純にこの矯正装置と一体にすることであり、
フェイスボウが夜間に外れないようにするためです
これはとても効果的で、輪ゴムにより
生じる摩擦がフェイスボウの外れを防止します
次に装置手前のアームフック(ループ)に
輪ゴムを掛け、それでフェイスボウと繋ぎます
それから輪ゴムを横にずらします
輪ゴムをフックに掛けて、横に広げます
反対側も同様に行います
こうして引っ張って
引っ張って手前のフックに掛けます
これらの輪ゴムは矯正装置を
フェイスフレームの方向に牽引します
この輪ゴムはフェイスボウを
フェイスフレームで持ち上げます
それではお口の中に取り付けてみましょう
それではナターシャさん、
頭を少し後ろに引いてお口を開けてください
矯正装置を口蓋に軽く押し込んで、
パチンとクリップで取り付けできました
次にこのワイヤーを持ち上げて重ねます
このように取り付けます
ここにあった最初の輪ゴムは、フェイス
フレームにより上向き前方に引っ張ります
2番目の輪ゴム(両側)を前方のフックに
掛けて、フェイスボウを手前に引っ張ります
即座に、ヘッドギアとフェイスフレームを
下向きに引き戻します
少しだけ手前に位置するように調節します
フェイスボウに加わるモーメントを生み出すため、
両サイドの2つの金属部分は接触させません
接触していると前方に引っ張れないし、
引張力を正しく測定できないからです
次に輪ゴムをここに掛けなくてはなりません
反対側も同様に掛けて、持ち上げます
全ての小片がきちんと取り付けられました
まだここにゴムバンドが付いていませんが
母親にここにボタンを付けるように伝えます
それとゴムバンドを母親に渡します
様々なタイプのゴムバンドを試しました。
これより厚いゴムバンドも試しましたが
このゴムバンドはボタン穴が開いているので
ボタンを掛けるのに最適です
母親が小さいボタンを付けた後は
ボタンに通してゴムバンドを取り付けます
ナターシャ、頭を少し前に持ち上げて
後ろからボタン止めするので、充分な長さとし、
しっかりきつく締めなければなりません
ここを後ろに引っ張る必要があっても、
ここでずれ落ちないようにし
この位置で安定しないと効果がありません
そうしないと上向きの力ではなく、
下向きの力が加わってしまいます
頭を楽にして下さい、ナターシャ
プライヤーでこの部分を微調整して
少しだけ前方に出します
しっかりと前方に出ました
反対側もほぼ同じ個所を同様に調整します
こちら側は少し足りないね
おそらくロウ付けのため調整しにくいが、
少なめのロウ接合がいいでしょう
全体的に良さそうなので
ゲージで引っ張り力を測ります
ここにゲージをあてがいます。
必ずしも常に測定する必要はありません
この装置を最初に作ったときから測っています
200グラムぐらいです
ここも200グラムぐらいです
ここは200グラム弱ですね
ここは少し下回っているので
微調整して少し手前にに持ち上げます
200グラムぐらいです
反対側も同様に少し微調整します
頭を少しそちら側に向けて下さい
200グラムぐらいです
これで全ての調整が終わりました
この装置でとても良い結果が得られます
できるだけ着用する必要があり、
内側にチップを取り付けられます
チップで正確な測定は保障できなくて、
下回る傾向があります。その理由は
頭を後ろにしてカバーから外れると、
温度が下がってしまうからです
これがミュー・ベクター・ヘッドブレースです
これから更に改良が必要だと思いますが、
その度にお伝えしていきます