退化するアゴと並ばない歯列

【第129回ブログ】は、睡眠時のテーピングについて。お口をテープで閉じることで、睡眠時の口呼吸を止めることができます。口呼吸は過呼吸とイビキ、口内細菌の繁殖、低い舌位置など、様々な問題の原因となります。「退化するアゴ」は悪い歯並びと不正咬合の原因です。祖先と比べ、たった3%しか使っていないアゴは、当然に退化するでしょう。しかし、その結果は深刻なものです。

【お口にテーピングをする理由・・オーソトロピクス】

朝に目覚めたとき、お口を開けて寝ていたのかが分かります。お口が乾燥していたり、ヨダレで枕が濡れていれば、お口で呼吸していたのかもしれません。イビキは口呼吸が原因です。

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眠るときは、お口を閉じて、鼻で呼吸しなければなりません。お口が乾燥しないので、お口の衛生状態が保たれます。鼻で呼吸すれば過呼吸になりません。ぜん息の原因は過呼吸にもあります。

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入れ歯やクラウンなどの歯科補綴治療を手がける、米国コロラド州のフランク・シーマン先生は、お口のテーピング「リップシール」を考案されました。先生が Youtube 動画でその理由と効果

を語っています。

お口をテーピングする(前編)
第93回動画は「お口をテーピングする(前編)」と題して、マイク先生とフランク先生の対談の前半をお送りしています。フランク・シーマン先...

【退化するアゴと並ばない歯・・オーソトロピクス】

私たちは祖先と比べて、3割しか体力を使っていないと言います。噛むにいたっては、わずか3%でしかない。どの時代の祖先と比べるかにもよるが、採集狩猟生活者なのか、農耕文明以後なのか、どちらにしてもエネルギー源は全て筋力と体力です。

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帰還した宇宙飛行士は歩くことができません。筋力が低下してしまったからです。噛むことをやめた私たちのアゴも、当然に退化し始めています。そのため、アゴが小さすぎて歯が並ばない。

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抜歯して歯を並べることは、避けられない現実かもしれません。しかし、少しでもアゴを育てる努力を怠ってはいけません。それは姿勢や運動、呼吸や慢性疾患と深く関係しているからです。

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【舌の向きと不正咬合の関係・・オーソトロピクス】

この図はもっと工夫を必要とするかもしれません。少し分かりにくいからです。舌の位置と押し出す向きが、噛み合わせに及ぼす影響を図解しています。

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(A)は正常、舌が口蓋に当たって、上方前方に押し出しています。(B)は上顎前歯を押しているので、出っ歯ぎみになります。

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(C)は上下の歯の間に舌が挟まれ、歯にスキマができる開咬になるかもしれません。(D)は下の前歯が押されて、切端咬合もしくは反対咬合になりそうです。

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(E)は下顎を下に向かって押し下げているので、反対咬合または開咬、もしくは下顎の後退(時計回りの回転)を起こすかもしれません。

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【アゴを育てて魅力的な顔にする・・オーソトロピクス】

アゴを前方に育てることにより、立体的で魅力的な顔立ちになります。アゴは6〜8歳から、12〜18歳頃までに大きく成長しますので、このタイミングを逃してはいけません。

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舌を持ち上げて、アゴを水平前方に成長させることができるのは、オーソトロピクスだけです。これまでの歯科矯正は、歯並びと噛み合わせを治療した結果として、若干の顔立ちの改善を期待するものです。

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オーソトロピクスのフィロソフィーは、アゴの成長をはかり、歯並びと噛み合わせが悪くなるのを未然に予防することにあります。あなたのお子さんは、どちらを選択なさいますか?

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