オーソトロピクスで外科手術を避ける



第142回動画は「オーソトロピクスで外科手術を避ける」と題して、スタンリーくんの事例を紹介しています。乳歯が邪魔して、まともに生えてこなかった犬歯は、口蓋に埋伏してしまいました。これまでの歯科矯正は軟組織とアゴ骨を切り開いて、埋まっていた犬歯の先端にアタッチメントを取り付け、チェーンで引き出します。外科手術と固定式の矯正装置(ブラケットとワイヤー)が必要です。

ジョン・ミュー先生のオーソトロピクスは、上アゴを拡大し、犬歯が生えてくるスペースを確保する、自然成長誘導法 (Natural Growth Guidance) として知られています。スタンリーくんは既に13歳でした。もはや、外科手術以外に手立てがない年齢でしたが、ジョン・ミュー先生は長年の経験と実績からチャレンジしました。オーソトロピクスが従来の歯科矯正より優れた点は、顎顔面の前方成長をはかることができることです。魅力的な顔立ちと美しいアゴのラインを獲得することができます。

J:矯正医のジョン・ミューです
左側にいるスタンレイ君を治療しました
その横は 母親のジュリーさんです
彼の妹さんを治療していたとき
ジュリーさんが何気にスタン君の話をしました
それまで彼に会ったことがありません
手術を受けるのが怖いと言っていたそうです
埋伏していた犬歯の治療のためです
私がその気になったのは
これまで多くの患者さんの
埋伏犬歯を手術無しで治療してきたからです
ジュリーさんに彼を診てみようかと言いました
手術をしないでも治療できると思ったからです
彼を医院に連れてくるように言いました
ジュリーさんは治療の可能性を聞いて
とても驚いていましたよね
スタン君は当時13歳でした
犬歯が埋伏していると診断されたばかりでした
 彼のX線写真を見て
犬歯が口腔内歯列の角部に生えずに
 なぜか前に成長して
上顎中切歯の後ろで止まっていました
スタンくんへ:
オーソトロピクスの経験はいかがでしたか?
S:矯正医に相談するようにと
 歯科医から言われました
 乳歯に邪魔されて
犬歯が正常に生えてこなかったからです
病院と医院の2人の矯正医に診てもらい
2人ともチェーンを使った治療を提案しました
手術で顔(口腔内)と複数の骨を切って
チェーンで犬歯を引き出す方法です
2人が言ったのは 50%の確率で
うまくいかず 義歯になるかも
もしくは最初から抜歯して義歯にする
もちろん義歯よりも自分の歯がいいです
ジョン先生の治療を選び 最初の1年間は
矯正装置をもちいて口蓋を拡大しました
乳歯を抜歯しましたが
痛みは全くありませんでした
埋伏犬歯は 骨を削らないと
たどり着けないと言われていましたが
(手術なしで)正しい位置に生えてきました
スタンへ:治療後はどうなりましたか?
犬歯は正常に生えてきましたが
口腔内ポスチャー(姿勢位)などが
 まだ良くなかったので
ジョン先生にミューイングを教わりました
ミューイングを行うにつれ
顔貌がとても良くなりました
治療後に歯並びも良くなりました
口蓋が拡大し 完璧ではありませんが
以前よりもずっと良くなりました
ジュリーさんへ:
オーソトロピクスはどうでしたか?
ジョン先生に本当に感謝しています
偶然にスタンのことを話題にしました
 妹のデイジーの診察で
ジョン先生の医院に行ったからです
その日か翌日に(他の矯正医から)
スタンの手術を薦められました
スタンは治療など必要ないと思っていました
良い歯並びをしていたからです
矯正装置は必要ないと思っていました
歯医者さんから言われてショックでした
スタンの犬歯は正常に生えて来ずに
代わりに 口蓋の中で成長しています
先ほど スタンが話したように
何人かの矯正医に診てもらいました
チェーンで引っ張る方法を説明されて
 とても驚きました
それは口蓋を切開して行う方法でした
 まだ13歳だったし 
新しい学校に通い始めたばかりでした
ワイヤー矯正を紹介されましたが
17歳でもまだ継続しなければなりません
それはとても長い期間で
不確かな方法に感じられました
ジョン先生はもっと自然な
治療法を薦めてくれました
 口蓋を拡大させて
自然に歯が生えてくるようにします
その機会を逃すことはできないと思いました
その方法を選んで良かったです
スタンは矯正装置を1年間着用しました
学生でしたが 問題なかったです
今では多くの子供が矯正しているからです
S:見えなかったので 自分で言うまで
誰も矯正に気がつきませんでした
J:その後は夜間だけ矯正装置を付けました
誰も気づかず 何にも影響せず 
全く問題ありませんでした
これ以上に良い治療はありません
この選択肢を選んで本当に良かったです
 重要だと思ったのは
皆がこの選択肢の存在を知ることです
こんな方法があるなんて知りませんでした
とっても効果的な方法です
ジョン先生へ:
外科的な代替術はどのような方法ですか?
私は当初 顎矯正外科医として訓練を受け
その経歴のなかで多くの犬歯を抜歯しました
多くの人にチェーンを付けました
とても大掛かりな手術です
 2立方センチの骨を
口蓋から取り除かなければなりません
犬歯の先端にアタッチメントを
 取り付けるためです
問題はチェーンを引っ張る方法です
ワイヤーを全ての歯に通して安定させます
オーソトロピクスを開発してから
基本的に 正しいポスチャー(姿勢位)
とは何かを理解できました
患者さんが治療を受けているとき
正しく成長が進んでいるか確認できます
私は 代替手術が
どんな結果を出したかを知っています
スタンはそれを経験せずに済みました
ジョン先生へ:
正しいポスチャーはどれほど重要ですか?
スタンくんは今日 経過観察に来ました
彼にこう言いました
正しいポスチャーを維持しなさいと
舌を口蓋に付けて 唇を閉じ
歯を軽く嚙み合わせていれば十分です
そうすれば 彼の顔は
前方に成長し続けるでしょう
ジュリーさんは話しませんでしたが
彼の顔貌はとても良くなりました
 横を向いてください
顎と頬が前方成長したのをご覧いただけます
治療前の写真を見れば 
明らかに違いがわかります
正しい成長がこの治療の目的です
歯並びが整うだけでなく
顔の形も理想的になります
ジュリーさんへ: スタンの顔の
良い成長変化に気がつきましたか?
J:もちろん ジョン先生の言う通りです
 (治療を受けなかったら)
スタンの顔がどうなっていたか想像できません
もちろん誰もが変わり成長しますが
ジョン先生の治療に大変満足しています
顔の特徴が上向きになり 明確になりました
S:治療前はこの辺がとても平らで
 頬がふっくらしていました
今では皆から 頬骨や下顎の輪郭など
 全ていいねと言われます
髭を剃ってきたのでよく見えます
良い変化に皆が気付いてくれて 
 とっても嬉しいです
J:最後にこれを言わせてください
ジョン先生はとても優しくて
 生粋で正直な先生です
先生は治療に大変熱心であり
先生の治療がもっと
世に知られるべきだと思います
先生は人生をかけて治療を施し
素晴らしい結果を出しているからです

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