舌の後方こそが大事!
第144回動画は「舌の後方こそが大事!」というテーマで、口腔筋機能療法士のサラ・ホーンスビーさんのビデオメッセージをお届けしています。舌先をスポット(上の前歯の裏側でザラザラした歯肉部分)に付けることを習っていても、舌の真ん中と後方(奥)を、お口の天井(口蓋)に付けることを知らないかもしれません。
6歳からの顎顔面成長期に、舌の中央と後方を口蓋に付けることで、上顎を前方水平に成長させ、歯列を拡大することができます。舌を持ち上げるのは、口腔筋機能療法の最初の一歩です。さらに、舌を持ち上げることにより、顎関節 (TMJ) の安定と、呼吸の改善にもつながると言います。17年11月投稿の第18回動画「舌の後方を口蓋に付ける」も合わせてご覧ください。
サラ・ホーンスビーです
いつもご覧いただき有り難うございます
ネットでつながる筋機能療法士です
関連動画をたくさん投稿しています
舌や 呼吸法など
筋機能療法に関することをご紹介しています
とても大切な要素についてお話します
筋機能療法が上手くいくための要素は
それは舌の後方(奥)です
多くの人は 舌の後方を気にかけません
舌先をスポットに付けることではありません
スポットは 舌のポスチャー(姿勢位)を
保つのに重要ですが
筋機能療法の結果や目標を達成するには
舌全体が持ち上がって
口蓋に完全に接触している必要があります
いかにこれが見過ごされているのか
とにかく重要なのは 舌の真ん中と後方が
口蓋に深く接触していることです
加えて 舌先をスポットに付けることです
これが大事な理由は
舌の真ん中と後方が
口蓋と歯列弓を支えているからです
舌の後方が上がっていないと
矯正しても後戻りしてしまいます
舌先がスポットにあり 唇を閉じていても
舌の後方が下がっていると
矯正治療の長期安定性に欠けます
舌の後方が関係するもうひとつは
顎関節(TMJ)の安定性です
舌が低い位置にあると
耳の近くにあるこの顎関節が
安定した位置になりません
舌の真ん中と後方を口蓋に付いていると
顎関節は安定した位置になります
顎関節が機能的な位置になり 健康的です
頭や首の位置とも調和します
舌が低い位置にあって さらに
お口を開けっぱなしにしていると
筋肉がそれを補わなければならず
食いしばりや歯ぎしりを生じます
全ての筋肉が
舌の機能不全を補おうとするからです
そのため 舌の後方を持ち上げて
顎関節の安定を得なければなりません
最適な矯正治療の結果をもたらすためです
もうひとつは睡眠時無呼吸です
舌の奥が持ち上がらない場合
睡眠時どうなると思いますか?
舌が呼吸気道を塞いでしまいます
優れた筋機能療法士とともに訓練を行うなら
舌の後方(奥)を助けることができます
睡眠時に舌が上がった状態を維持できるでしょう
そうすることで 舌が呼吸気道を
圧迫するのを避けられます
矯正治療や 睡眠時無呼吸の治療
呼吸気道の治療が不要ということではありません
舌の後方を上げることが大切です
これら全ての治療の成功に重要です
いつも舌の後方を忘れてはいけません
それはとにかく大事です
最後にお話するのは
舌小帯切除もしくは
タングタイ・リリースを行う理由です
その目的は舌の後方を上げることです
その手術を受けるつもりなら
治療のゴールを念頭に置きましょう
単にタングタイの解消ではなく
舌の後方を上げることで
お口周りと顔全体を安定させて調和させます
この動画が皆さんのお役にたてば嬉しいです
多くの方が舌の後方について質問されます
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これからも関連動画を投稿していきますね