バイオネーターによる保定:オープンバイトの場合
第147回動画は「バイオネーターによる保定:オープンバイトの場合」と題して、ドレク・マホニー先生の1期矯正(生え変わり時期からの早期矯正)を紹介しています。オープンバイトのニナは、1期矯正を終え、バイオネーターによる保定期間に入っています。オープンバイトは、上下の前歯にスキマがあり、食べ物を噛み切ることができません。奥歯が噛んでも、前歯で噛めない状態です。見た目も良くありません。
バイオネーターは機能矯正装置と呼ばれるもので、お口周りの筋肉を動かすことで、上顎を拡大し、下顎を前方に成長させることができます。お子さんの咬合状態によって、様々に変化しますが、最も基本的な矯正装置です。奥歯にアクリル床を噛ませて萌出を抑える一方で、上の前歯を萌出させ、下の前歯を前方に成長させ、オープンバイトを改善していきます。
今日は リテーナーの調整をしています
私が使用する1期矯正のリテーナーを紹介します
これを バイオネーターと言います
広げるのと閉じるの バイオネーターがあります
この女の子はクラス2級のオープンバイトです
彼女の1期矯正は 上顎の歯列弓を拡大して
歯のスペースを作り
部分的にブラケットを用いました
1期矯正後の歯並びをご覧ください
維持するためにこのリテーナーを使います
デザインは ラビアルボウ(唇側線)があり
ランプ(傾斜板)は 下顎を前方に誘導して
クラス2級の成長を促します
アクリル樹脂が 奥歯に被さっています
奥歯が必要以上に萌出しないためです
1ミリでも奥歯が萌出するだけで
オープンバイトが悪化し
クラス2級の後方回転が起きるでしょう
このバイオネーターは オープンバイトを
閉じるようにデザインされています
閉じる(用途の)バイオネーターと言います
閉じるバイオネーターには
いくつかのオプションがあります
これをお口に入れて下さい
ニナは1期治療後に夜間と日中これを使っています
前歯の萌出を妨げていないのが見えますか
下顎を前方に出しながら前歯の萌出が続けられます
結果的に 噛み合わせが深くなります
奥歯にアクリル樹脂が被せてあり
奥歯のバイトプレートとして作用します
奥歯をカバーしていますが前歯はされていません
それが開く(目的の)バイオネーターとの違いです
この閉じるバイオネーターとの違いを説明します
2つのバイオネーターの違いはアクリル樹脂です
前方のアクリルは深過ぎる噛み合わせを開きます
オープンバイトを閉じるバイオネータには
前方のアクリル樹脂がありません
両方ともクラス2級に用いられます
1期矯正をレクチャーするとき
クラス3級の1期矯正ではフランケルを使用します
クラス2級の1期矯正では
このようなバイオネーターを使用します
ハイアングル2級の咬合を閉じるためです
特にVMEの場合です
ディープバイトの2類は 1期矯正後に
バイオネーターで開きます
(オープンバイトでもディープバイトでもない)
中立的なバイオネーターの使用は非常に稀です
患者さんがクラス2級で中立的な咬合の場合
中立的なバイオネーターを使用します
それは前歯と奥歯の両方にアクリルがあります
垂直方向の高さを維持するためです
バイオネータの詳細をご希望ならメールを下さい
患者さんがしっかりと使ってくれれば
1期矯正後の完璧なリテーナーになります
子供さんが成長するにつれ
下顎のさらなる成長を促進できます