夏祭りのあとで(格差社会と歯並び)

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東北・仙台の夏祭りといえば、「たなばた」ですね。今年も多くの人で賑わいました。仙台駅に新幹線が着くたびに、人であふれかえり、歩くのもままならない状態です。仙台駅前にはペデストリアン(歩道)が整備されています。気がついたのは、すれ違う若い人たちの9割ほどが、皆さん歯並びがキレイということです。笑顔で会話されているので、歯がよく見えます。なあんだ、日本人も結構、歯並びがいいじゃないか。んだらば、私達の活動も意味ないかも、と思ったのです。

しかし、次の週、祭りも終わり、街は夏休みモードに入ったのか、人通りはいつもの半分ほど。仕事に急ぐ皆さんの歯並びを見て、ショックを受けました。今度は9割の人の歯並びが悪い。たなばた見物に来た人たちと、夏休みも働く人たちは何が違うのだろうか、と考えてしまいました。

首都圏や近隣の町から、お友達や家族と「たなばた祭り」を観にくる若い人たちは、歯に対する意識も高く裕福なのか。そして、夏休みも働く若い人たちは、歯並びに対する意識が低く、高額な治療費を負担する余裕もないのか。いや、そんなことはないでしょう。「たなばた」を観たからと言って、特段、裕福とは限らないし、夏休みに働く人たちが特段貧しいとも思えない。

あの2つの光景が物語るのは、何だったのか。未だに理解できずにいます。ともあれ、夏休みも無く働いている、まだ歯並びの整っていない若い人たちのために、私達NPOアマポーラ・オーソは活動を継続しなければならないと強く思っています。

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