顎顔面の成長の向きを考える・・・FB記事のまとめです

【第95回ブログ】顎顔面の成長の向きを考える・・・FB記事のまとめです

左の写真は70年前の高校生、右の写真は現代のイケメン高校生です。違いはヘアと顎の形でしょうか。個人差もありますが、現代の高校生は圧倒的に面長(おもなが)です。

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「オモナガがいいね!」と言われれば、その通りかもしれませんね。しかしその結果として、後退した細い顎(写真は違います)、大きく目立つ鼻、狭くて深い口蓋(お口の天井)、開いたままのお口、平べったい頬、そして悪い歯並びと噛み合わせの原因となりえます。

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現代の歯科矯正では、顔の長さを変えることがとても難しいです。奥歯を押し込んだり、下顎を持ち上げても、大きな変化を期待できません。その効果も一時的なものとなりかねません。今のところ残された選択肢は外科矯正のみです。

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逆に、矯正治療で顔が長くなってしまう問題が起こりえます。治療を受ける際は事前に、歯並びのみならず鼻から下の顔貌についても、気になる点を先生とご相談されるといいですね。

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【残念な顔の子供達が増えています】

写真は欧米の子供たちの横顔ですが、下顎が小さくて後退しています。これは遺伝でしょうか?いいえ違います。育て方・育ち方の結果です。このような顔の子供たちが日本にも増えていますね。

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矯正治療でこの子供たちの顔貌を良くしようとしても、手遅れな場合があります。20歳前後に顎骨を切って、骨延長する手術を受ける以外に選択肢はありません。こうなる前にできることがあります。

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5歳から12歳にかけて顎顔面が著しく成長します。この時、しっかり噛む、舌を口蓋につける、お口を閉じて鼻で呼吸する、姿勢を良くする、スポーツにチャレンジする、これだけでその子の人生は大きく変化します。

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【垂直方向に成長した顎が増えている】

オモナガのイケメン高校生と、昨今の顎の小さい子供たちには、共通点があります。それは下顎だけでなく、鼻から下の中顔面も垂直方向に成長していることです。

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耳穴から鼻先に引いた線と、耳穴から下顎(オトガイ)に引いた線の間の角度を、スマホ写真から求めます。歯並びが良い人は55度ほどなのに対して、歯並びの悪い人は75度ほどあります。20度の違いは大きいです。

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75度の顔貌の人は、顎が狭いか、もしくは小さくて後退しています。あるいは出っ歯かもしれません。鼻の下が長いです。笑うとハグキが見えます。タレ目の人が多いです。平べったい顔をしています。

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矯正治療で歯並びが良くなりますが、下顎を20度も持ち上げることはとても難しいです。外科矯正なら可能ですが、顔貌のために顎骨を切りたいとは思えませんね。

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