チコちゃんに叱られる・・その訳を知らない人のなんと多いことでしょう
【第128回ブログ】は、「アデノイド顔貌」と「舌の形と歯型」、さらに「舌を口蓋に付けることの大切さ」と「矯正治療の後戻り」についてです。18年9月上旬にアップした Facebook 記事を再掲しています。
【その訳を知らない人のなんと多いことでしょう・・オーソトロピクス】
歯医者さんは知っています。お口を開けっぱなしにしていると、いわゆる「アデノイド顔貌」になってしまいます。お鼻がとんがって、下顎が後退し、全体的に細くて長い顔になります。歯茎が露出するガミースマイルにもなります。
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原因は成長期の鼻つまり(鼻閉)です。アデノイド肥大や、アレルギー性鼻炎、扁桃腺の腫れなどによって、鼻で呼吸することができないため、やむをえず、お口で呼吸する期間が長く続いたためです。
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そうすると、舌を口蓋に付けたり、口蓋を押し上げることができないので、上顎が落ちてきます。また、舌を歯に押し付けながら飲み込む癖がつくので、ますますアゴが狭くなり、歯並びと噛み合わせが悪くなります。
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【アゴを作ったのは舌という仮説・・オーソトロピクス】
仮説であるが傾聴に値すると思うのが、人間を含む全ての動物のアゴと歯型は、舌によって作られたというものです。何故かというと、舌と歯型は形状が全く一致しているからです。反対に、舌の形に一致しない歯型は並びが悪いです。
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写真は大阪のほてい矯正歯科さんのウェブサイトからお借りしています。このような写真はもっとあっていいと思うのですが、なかなか見つけられません。舌への理解が進んでいないためです。
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舌がぺったりと口蓋についています。完璧に舌と上の歯型が一致しています。ヒモのような舌小帯がキレイに伸びています。この舌小帯が太くて短いと、舌を持ち上げることができません。
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【口蓋に舌を押し当てる・・オーソトロピクス】
90年代頃より、口呼吸が歯並びを悪くしているという認識が広まっています。いつもお口を開けているので、舌が下がっている状態(低舌位)が問題だとわかっています。しかし、それから先の、舌を持ち上げる、舌で上顎を押し広げることの取り組みが、まだ十分とは言えません。
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舌が上顎の歯列の中に、すっぽりと収まることができるでしょうか? ご自身の舌を、上顎の口蓋に押し当ててみてください。舌は歯列の中に収まりますか?
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舌の大小に個人差はあっても、上顎に収まらない舌は、飲み込みが難しいことや、発音を正しくできない、呼吸がしづらいなどの問題を含んでいるかもしれません。
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【矯正治療の後戻りとは何でしょうか?・・オーソトロピクス】
舌の役割は、アゴと歯列を育てることばかりでなく、矯正治療後の安定性にも貢献できます。筋機能療法士のサラ・ホーンズビーさんの、Youtube 動画をご覧ください。