成長と口呼吸



第136回動画は「成長と口呼吸」と題して、ドレク・マホニー先生が、ブラジルの小児医学誌に載った論文を紹介しています。(成長阻害・低身長・劣成長・成長ホルモン)を(口呼吸・アレルギー性鼻炎・睡眠障害・扁桃肥大)で掛け合わせ、過去10年間の MEDLINE 医学文献データベースから、247件の論文を抽出しました。その中から45件を精査し、さらに20件に絞り込んで評価し、そこから結論を導いたものです。

慢性的な口呼吸は、骨構造と筋機能の両方に影響し、顔面成長を損ないます。垂直方向に伸びた顔と、締まりのない口、上唇が短く、鼻が目立つ前突の顔つき、めくれた下唇、目の下のくま、いわゆるアデノイド顔貌に特徴があります。さらに、いびきと無呼吸症、熟睡できない悩み、歯ぎしり、夜尿症などの原因でもあります。

この論文はフリーアクセスペーパーですので、どなたでもご覧いただけます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0021755718310659

素晴らしい記事をご紹介します
ブラジルの小児医学雑誌からです
した論文です
子供の口呼吸と成長阻害を評価しました
247件もの論文が見つかり精査され
科学的原則により45論文まで絞りました
以下の点でとても良い分析がされています
劣成長 低身長 成長ホルモンの変化
口呼吸 アレルギー性鼻炎 睡眠障害などです
私が長年話してきたことの全てです
私のPhD論文と対応しているのは
口呼吸と頭蓋顔面成長はつながる点です
不正咬合と睡眠時呼吸障害も関連しています
歯科医や矯正医は それら関連性を
 学ぶ必要があります
なぜならば 7〜9歳の子供を診ても
大臼歯に裂溝封止材が必要かは分かりません
より具体的に 以下の質問をしましょう
お子さんがイビキをかいたり
多動性障害がありませんか?
BEARSの質問用紙を喜んでお送りします
お子さんの睡眠状態を観察するようにと
初診時に親御さんに渡しています
ダウンロードできる無料アプリもあります
 スマホのアプリで
お子さんのイビキをチェックできます
親御さんは別室で寝ているからです
大人の睡眠時無呼吸を治療した文献を見ると
上下顎ともに前方に出しますが
両顎骨切り術という大掛かりな手術です
子供の顎がここにあり 前方に出せる
可能性があるとしたらどうしますか?
呼吸気道と側貌を改善できるでしょう
歯の萌出スペースも作れます
だから一生懸命なのです
子供の顔の成長が終わるまで待ってから
間違った治療を施してはいけません
2級(上顎前突)の多くの子供さんは
上顎が狭く 下顎はここにあります
上顎を拡大し 下顎を前方に出す
 ことを考えましょう
それは従来の歯科矯正法と違います
2級関係(上顎前突)にある10代の子供は
上の歯2本を抜いて 前歯を後方へ引くと
1級関係の(正常)咬合になりますが
 残念なこともあります
そのため選択肢をよく理解しましょう
歯科医として子供たちをお世話します
呼吸気道と睡眠に気を配るのが最善です
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