ニコラの物語



第137回動画は「ニコラの物語」です。12歳といえば、アゴの成長が最終局面をむかえ、外科手術の準備のために術前矯正を始める年齢です。ジョン・ミュー先生は手術をしないでも治せると言ってくれました。そこから、ニコラのジャーニーが始まりました。ミュー先生が用いたテクニックは、バイオブロック・オーソトロピクスというものです。この動画シリーズのなかで多数紹介していますので合わせてご覧ください。

英国オーソトロピクスが、オリジナル Youtube 動画を4月26日にアップして以来、今日までに 57,000回の視聴がありました。また、670件のコメントが寄せられ、その多くが、自分も試したところ素晴らしい結果を得つつある、というものです。もちろん、効果は無かったというコメントもあります。オリジナル動画(英語版)のサイトはこちらから。 https://www.youtube.com/watch?v=rYD8-SiQfak

お口を閉じて鼻で呼吸する。舌を口蓋に付ける。上下の歯を軽く噛んでいる。そのほかに、舌を口蓋に沿わせて飲み込む、固い食べ物を積極的に食べる、ガムを噛むなどの努力を続けることにより、顎顔面のバランス良い成長をはかることができます。歯並びと噛み合わせが良くなるばかりか、魅力的な顔立ちになることができます。筋機能療法と同じく、幾つになっても効果はありますが、若い時ほど効果的です。特に6歳から12歳までの顎顔面成長期を迎えるお子さんを持つ親御さんに必須の知識です。

12歳のとき 上顎前突を手術すると言われ
ニコラはそれを唯一の方法と思っていました
ジョン・ミュー先生に会うまでは
母:あまり目立つ子ではありませんでした
お兄ちゃんがとても活発だったので
兄とは正反対に とても内気で
文句を言わない子供でした
娘:私の顔が何か違うと感じたのは
小学校を卒業する頃だったので
確か10〜11歳だったと思います
家族はもう少し早く気付いていたと思います
母:3〜4歳ぐらいの時に気付きました
幼い頃からよく親指をしゃぶり
指を口の中に入れることで
大きな安心感を得ていました
1日中こんなふうに押していました
 安心できたのでしょう
それを止めさせようとしましたが
 とても難しかったです
娘:悩み始めたのは高校に入学した頃で
 とても内気でした 
私自身に問題があることを知りました
誰も何も言わなかったけど
 それは全く改善されず
どうすべきかも分かりませんでした
母:歯医者さんが病院の矯正医に連絡をとり
確か10〜11歳の頃でした
診察を受けて提示された唯一の選択肢は
顎の位置を変える大掛かりな手術でした
18〜21歳で受けるよう言われたと思います
娘:16歳で手術可能と言われましたが
顎を取り出して前方に出すなんて
 少し怖かったです
 やりたくなかったので
そのまま学生時代を過ごしました
それ以外の解決法があるとは
 思いませんでした
母:幸運にも私の母が新聞の記事で
パーリー市のジョン・ミュー先生の
 治療記事を見つけて
他にも方法があることを知りました
娘:電話して予約を入れました
治療に踏み切るか本当に悩みました
 家から遠かったし
大変な治療だと言われました
2週間ごとに通院しなければならず
プレストン市に住んでいたので
 通院に時間がかかりました
距離は250マイル(400キロ)ぐらいです
電車での通院は大変でなくても
学校を休まなければなりませんでした
でもジョン先生の治療を選びました
I: なぜですか?
ジョン先生の治療で私の顎が
ずっと良くなると言われたからです
そのため 先生の治療を選ぶべきか
16歳まで待って手術を受けるべきか
 本当に迷いましたが
先生はとても自信に溢れていたので
 信頼して先生を選び
安心して治療を始めました
J:二コラと母親が診察に来られたとき
彼女はかなりひどい不正咬合でした
10ミリに近い上顎前突(水平被蓋)で
矯正の症例としては深刻でした
ニコラは手術を勧められると思っていました
他の医者からそう言われていたからです
手術を受ける気持ちがあったと思います
実際 英国ではその年齢の子供たちは皆
 手術で治療されています
大学では顎の成長をそれ程までに
変えられないと教えているからです
しかし私の経験上 特に幼児期に
ポスチャー(姿勢位)を変えれば
上下顎の成長と構造に大きな変化を
もたらすことが分かってきました
伴って周囲の組織も変化します
母:ニコラの治療は大変でした
通院後は2〜3日痛みを感じました
治療後の帰りの電車では
痛くてよく泣いていました
自分のために治療を続けると決心し
 通院し続けました
娘:治療を止めて楽に暮らすこともできました
でも自分の見た目が嫌いでした
私にとっては重要な問題でした
女の子として見た目に自信を持ちたかったです
J:最初に 彼女の狭い上顎の形態を
 治さなければなりませんでした
彼女は舌を(上下)歯間に置いていたからです
(舌を)口蓋に付けているべきでした
最終的に装置を付けて 彼女の顎を広げ
上の歯を前方に動かすようにしました
既に(上の)前歯が前方に
出過ぎていたにもかかわらずです
これは下顎をもっと前方に出すためです
次の段階で訓練を始めました
ポスチャー(姿勢位)を正すためです
もっぱら装置を用いて行います
指示を与えて励ましながら
娘:確か7ヵ月後に別の矯正装置に変えて
その装置を口蓋に装着しました
2本の角(ファング)がぶら下がっていました
下顎を後退させないためです
問題はしばしば角が折れて
下顎が後方に下がってしまいます
それもまた痛い矯正装置でした
口腔内の底にたくさんの潰瘍ができました
顎を下げるたびに角が食い込みました
それは本当に苦痛だったけど
 口を閉じることや
舌を口蓋に付けることを学ぶために
通らなければならない道でした
それを毎日 日中と就寝中に着用し
食事のときだけ取り外します
口腔内に潰瘍ができても
装置を使い続けたのでとても痛かったです
母:結果にとても感動しました
顔が矯正されて顔貌が変わったら
性格が明るくなり自信が持てました
娘:大学在学中だったので
確か17歳ぐらいで気付きました
 人生が変わりました
大学ではもっと自信を持てるようになりました
高校時代の知り合いがいなかったので
誰も以前の私を知りませんでした
社交的な性格に変わりました
大学の友達は 上顎前突だったことを
 知らないので良かったです
母:私の母がジョン先生の記事を
見つけたことはとても幸運でした
他の歯医者さんや病院からは
何のアドバイスも受けられなくて
何だか秘密にされているようでした
パーリー市の近くに住んでいたなら
私も子供の頃にこの治療を受けたかったです
娘:今は学校でスポーツを教えています
以前はジムのエアロバイクの
クラスで働いていました
大勢の前で立って行いますが
 治療を受けなかったら 
そんなことはできなかったと思います
上顎前突では好意を持たれません
周りの人は見た目で判断します
皆 それを認めませんが実際はそうです
治療を受けていなかったら
どんな見た目になっていたか
自信を持って今の仕事を
できなかったかもしれません
今の自分と現状に満足しているので
 後悔していません
二コラは大きな前方成長を遂げましたが
ジョン先生は彼女が唇を閉じ続けていないと
部分的に後戻りすることを懸念しています
ニコラは今でも夜間は角付きの装置を着用し
歯を嚙み合わせるようにしています

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