フラッター先生とミュー教授のディスカッション(後編)



第30回動画は、ジョン・フラッター先生とジョン・ミュー教授、お二人のディスカッションの模様、その【後編】をお送りしています。ミュー教授のバイオブロックと、フラッター先生のマイヨブレースには、それぞれに特長があるようです。後半ではオーソトロピクスの普及に向けた課題を、お二人で熱く語り合っています。

他の方法があるとは思えません。将来は可能かもしれないが、
どうすれば、あなたができるのか理解できません。
F:子供たちを励ましてサポートし、
 コツをつかませることで成し遂げられると思います
全ての子供にそれができるわけではないけどね
でも大多数の子には可能だと思います。
今朝のマイケルを見ていたら、
20分間くらい子供がイスに座っていましたが
立ち上がって2〜3分話し始めたら、
受付まで戻ってしまいました
M:子供に訓練させようとするなら、
 エクササイズは効果がありません
マイケルが言うには「それに関してあまり心配せず、
普通に接していればいいんだ」と
F:なぜそれを褒めないのでしょうか?
 そこが私の理解できない点です
M:そうする必要があると思えないからです
もし子供がステージ3を正しく装着しているなら、
ほとんど全てを治せるでしょう
F:わかった。それでは、どうすれば子供たちを
ステージ3までたどり着かせることができるのか?
M:私の答えは、4〜6歳までの子供を治療するなら
装置を壊さないよう基本的な使い方を教えて
2〜3年間にわたり継続して指導した後に
さらに夜間のみ3〜5年間着用することで、
とても良い成長パターンを得られることでしょう
終了するころまでには、
自然に唇を閉じたままになっているでしょう
他に何もする必要はないと思うんです
それ以外の別の方法がまだわかっていません
F:わかりました。それを基本に考えると、
どうすればより良くできると思いますか?
どうすれば成功率を上げることができますか?
M:成功率が高いことだけが良いことでは無いよ
F:その治療法では更に成功率を上げることはできませんよ
M:一度だけ健康保険制度でこの治療法を試したとき
失敗率が非常に高く、これは社会学的問題だなと
明らかに、社会的地位が高い人ほど熱心に取り組みます
社会的に地位が低い人ほど、あまり努力しません
そのためか高い割合で、低所得世帯の人ほど
努力しようとしません
低所得世帯の子供たちが成長し終わると
垂れ下がった顔で分厚い唇、口は開きっ放し、
よだれを出す習慣があります
あなたは正しいことを言っていますよ。私の意見では、
彼らの特徴は(治療に)失敗した証です
私がやっていることは全く価値が無いわけではないが、
あなたは皆に正しい解決策を教えてあげているので、
あなたは正しいことをしていますよ。
F:まだ結論に至っていません
私が言いたいのは、あなたが治療している子供たちに
目標を示して助けてあげることができるということです
あなたが行っている特別な呼吸法の訓練などや、
マイクが行なっていることを追加するのです
子供たちが楽に目標を達成できるように、
それらを追加することだと思います
M:子供たちがステージ3を着用するうえで、
 1日に20時間着用させていることを知ってますね?
彼らの呼吸法は自然に改善していきます
F:私が言おうとしているのは、
 子供たちに楽にできるようにさせることです
成功に至ったケースでも、子供たちが楽にできる
ようになれば、もっといいと思いませんか?
M:そうですね
おそらく、そうするべきなのですが
そうする価値があるのかと自問してしまいます
長いエクササイズは子供の気が散ってしまうので
「一つのことに集中しなさい。それだけでいいんだよ」
 と言うようにしています
マイケルが、皆にいろいろな事をやってみてくれと、
言うのを聞きますよね
エクササイズやチューインガムを噛むことなどです
ガムを噛むことは簡単にできるので成功し、
私も勧めますが
他のほとんどのことは、長期間にわたると
役立つよりも、集中を妨げてしまうと思います
理由はその目的が20年という道のりだからです
F:ええ、そこが私たちの意見が異なる箇所です
子供に唇を閉じて、舌を口蓋に付けるように教えるなら、
真っ直ぐに座ってそれを行わせるほうが絶対簡単ですよ
M :私もそう思うよ
F:では何故それができるように助けてあげないのですか?
M:思うに、子供たちが口を閉じたままにしているなら、
 彼ら自身で覚えるようになるでしょう
F:そうかもしれないが、自分で理解しなければなりません
もしあなたが子供に真っ直ぐ座るように教えれば
こうするよりも口を閉じた状態にするほうが
ずっと楽だと理解させることができます
このように座ってパッドを使っている人がいますね
M:それを示す研究はありませんが、私が思うに
もしステージ3で成功しているなら自然に
頭と首の姿勢位置だけでなく、
おそらく肩と脊髄の問題も解決するでしょう
間違っているかもしれませんが、私はできると思うよ
F:私もそう思うけど、あなたが変えることのできた子供たちは、
それを成し遂げたからこそ成功したんだと思いますよ
彼らは真っ直ぐに座って鼻呼吸など全てのことができたので、
正しい成長と安定が得られたのだと思います
それは自然とそうなったのではなく、他者との関係から得られます
M:そのため、ただ一つだけ必要なのです
F:いや違う、そこが賛同できない点です
F:あなたの治療法で100%成功しているなんて言わないですよね?
M:もちろんそんなことはないよ
F:なぜそれを試さずに成功率を上げようとしないんですか?
M:うまく行かなかったケースは
 ほとんどの子供たちが十分に着用していなかったか
もしくは顎を必要以上に下げ過ぎていました
私が思うに、治療法はたった一つだけだと思います。
それは、調整してもっと長く着用させることです
F:そうだけど、どうやって子供たちに
 それをさせることができますか?
M:あなたが言うエクササイズは役立つと思うよ
F:我々が何をしなければならないかということです。
 彼らは真っ直ぐに座らなければなりませんよね
M:そうですね
F:じゃあ、なぜそう伝えないのですか?
M:彼らがステージ3を着用し、口を閉じているなら、
  自分自身で覚えるようになるでしょう
F:その点はお互いに納得していますが、
 次のグループについては意見が異なっています
M:次のグループとは着用していない子供たちですね
そのため彼らは姿勢が改善されません
F:彼らが着用しない理由は、
 多分こうしているからかもしれません
理解できないから着用しないのかもしれません
真っ直ぐ座ることとの関係性を知らなければなりません
M:我々は明確なポイントにたどり着いたと思いますよ
先生の意見は、ステージ3をもっと着用するために
他の方法を使って手助けすることで
私の意見は、ステージ3をもっと着用するために、
他のエクササイズは必要ないということです
子供たちの手助けになるかもしれませんが
どうせ短期間になり、邪魔しない方が良いと思います
本日は Flutter 先生とお話できて良かったです
意見が異なる点もありますが、握手をして感謝を伝えます
Flutter 先生はわざわざオーストラリアから
お話するためにお越しくださいました
動画をご覧の方が、何かを学ばれたことを祈ります
皆さん、開口ポスチャーの治療法について
全ての疑問がお分かりになったと思います
私たちは基本的にその事について話し合いました
多くの論点に及びましたが、これがトロピックであり
異なる方法によります
多くの人は、子供たちが口を閉じていられるように
訓練すべきと思っています
私は単純な方法でいいと思っています
ただ単に手助けするのではなく、子供が自分で
覚えられるようにすることです
Flutter 先生、最後に何かお伝えしたいことはありますか?
F:私が言いたいことは
私たちが対峙しているのは健康問題であるということです
健康問題は頭蓋骨の歪みと関連しています
正すことや成長を変えることはとても難しいですが
私たちが行おうとしていることの知識は重要です
M:私達は多くの点で同感しているので、意見の相違を
 心配していません。ただ強調する点が違うだけです
Mew 先生:どうもありがとうございます
Flutter 先生:それでは

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