顔貌の美しさと呼吸機能を追求する、ドレク・マホーニー先生の治療哲学



 第105回動画は「顔貌の美しさと呼吸機能を追求する、ドレク・マホーニー先生の治療哲学」と題して、前回に続き、先生のお話に耳を傾けてみましょう。先生の治療方針は徹底して、早期治療です。大人の歯が生え揃ってからでは遅いと言います。大人の歯が生え揃った時には、顎と顔面の成長が終わってしまうからです。7歳からの介入が、正常な顎顔面成長をさまたげる、さまざまな環境による原因(鼻つまり・アデノイド・扁桃腺肥大・アレルギーなど)を避けることにより、成長してからの本格的な矯正治療を楽にできると言います。
 
 鼻つまりなどの呼吸障害のために、よく眠れていない子供は、注意欠陥・多動性障害を誘発すると警告しています。また、口腔ポスチャーの重要性についても言及しています。オーストラリアのシドニーで開業する、ドレク・マホーニー先生のウェブサイトはこちらからご覧ください。
https://fullfaceorthodontics.com.au/index.php

フルフェイス・オーソドンティックスの 
 ドレク・マホーニーです
オーストラリア・シドニーの矯正専門医です
私の矯正治療の術式はとにかく早期治療です
抜歯を最小限に抑えるためです
私たちは呼吸気道と顔貌をより良くさせます
視聴者の皆さんにお話したいことは
 この術式がどのようにして生まれ 
いかなる効果をあなたの子供さんに及ぼすのか
Q:マホーニー先生の治療術式は
 従来の矯正治療とどう違いますか?
Q:誰でも歯を動かすことができますが 
 顔貌の美しさと 呼吸気道の改善を
Q:どのように矯正治療に取り込んで
 美しい治療結果を出しているのですか?
 私が矯正の学校を卒業したとき
単に歯並びの矯正について教えられました
 矯正治療の開始時期は
全ての永久歯が萌出したときと習いました
それは おそらく12歳か13歳でしょう
それから何年もかけて学んだことは
顔の成長は12~13歳より前に
ずっと早く終わるということです
顔のバランスに影響を与えようとするなら
もっと早くに介入しなくてはいけません
多くの患者さんを歯科医から紹介されます
 顎に関連した問題のためです
歯科医は親御さんにこう伝えます
『お子さんの上顎 あるいは口蓋は狭いので 
 この矯正医に診てもらって下さい』と
『この先生は早期治療を行っています』
『お子さんの上顎が 本来の大きさに
 成長するよう 尽力してくれるでしょう』
より詳しくご説明したいと思います
この頭蓋骨の上顎を見てみると
口蓋は実は 鼻腔の底面になっています
多くの患者さんの口蓋は より狭いです
狭い口蓋は 遺伝のせいではありません
母親の顎は小さく 父親の歯は大きいので
若いジョニーは乱杭歯だという理論ですが 
 科学的根拠はありません
 研究の目指すところは
鼻呼吸が口蓋の発達に及ぼす関係性です
何かが子供の正常な鼻呼吸を妨げています
鼻弁がつぶれているかもしれません
大きな鼻甲介かもしれず その場合は
鼻のアレルギーが呼吸に影響します
大きなアデノイド もしくは
 扁桃腺の可能性もあります
 鼻呼吸に影響する全てが
顎の成長に直接影響を与えます
私の医院に来る多くの患者さんは
なぜ自分はここに来たのか不思議がります
私の妹が子供を矯正歯科に連れて行ったとき
『治療を開始する最適年齢は13歳です 
その時に装置を付けましょう』と言われました
『私の子供はまだ7歳なのに 歯医者さんは
 先生を紹介してくれました』と言います
その親御さんに説明しなければなりません
7〜9歳で 顎の成長が最大になることを
何かが成長を妨げているので それを診ます
 そうすることで お子さんは将来 
煩雑な矯正治療の必要がないかもしれません
私の治療の特徴は 乱杭歯を見るというより
 子供の呼吸気道を診ます
私は呼吸器内科医や耳鼻科医と一緒に働きます
その時 私は子供の睡眠について説明します
そのため 注意欠陥症 ADDを持つ
長年にわたり注意欠陥・多動性障害は
神経学的病状と考えられてきました
そのような場合もありますが
多動性障害の子供の大半は 
質の良い睡眠をとっていません
夜間に よく眠れない大人は
日中に とても無気力になりますが
夜間に よく眠れない子供たちは
活動過多になる傾向があります
活動過多の原因は 夜の睡眠周期における
 呼吸気道に関連しています
親御さんに 子供が眠っている間に
 動画を撮るように依頼します
子供がイビキをかいていないか
口を開けっ放しにしていないかを見ます
オネショをした子供たちに共通するのは
口蓋が狭く 呼吸気道が乏しいことです
同様の問題をもつ大人は 睡眠周期ごとに
目覚めて トイレに1〜2回起きます
それは正常ではありません
呼吸器内科医が 全ての大人の
患者さんに尋ねた質問のひとつは
夜間頻尿 一晩にどれくらいの頻度で
 トイレに起きて行くのかです
正常は0回ですが 1〜2回と答えた人は
睡眠時無呼吸の前兆と考えられます
子供たちはトイレに行かずオネショをします
その治療は呼吸気道に焦点を当てています
そのため私の治療はまず
子供たちの呼吸気道を調べます
私は子供たちの睡眠周期を見て
顎の発達や 歯の叢生具合などと
 照らし合わせます
従来の方法は 13歳まで待ち
 歯のスペースが無ければ 
大人の歯を抜いて 矯正装置を付けます
私の方法は 13歳まで待ちません
私は7歳までに 患者さんを診たいです
米国矯正歯科学会 AAOはこれに同意しています
 学会のウェブサイトに 
両親のための素晴らしい項目があり
なぜ7歳児が 矯正医に最初の相談をする
一番良い年齢であるかを説明しています
7歳で 歯の発達状態を
診断することができるからです
7歳児なら まだ顔の発達成長を
 変える時間があります
子供の呼吸気道などを助けられます
私が子供さんに 為したことを見て
多くの親御さんが 友人にこう言います
『子供の乳歯が全て抜けるまで 矯正医を
紹介できないと言っているなら その歯科医の
言うことを聞いてはいけません』
『マホーニー先生がどう言うか 早めに
 子供に診察を受けさせましょう』
全ての子供を同じ年齢で
治療するわけではありません
多くの7歳児の口蓋は正常なサイズです
口腔ポスチャーが良く 舌が正しい位置に
ある場合は 介入の必要はないと伝えます
しかしながら 口呼吸している子供は
昔はアデノイド顔貌として知られていました
開口ポスチャーとなり 子犬のように寝ます
何がその子供に起こったかというと 
顎に機能的刺激を得られなかったためです
顔が正常に成長するための刺激です
それは早期介入が必要な子供です 
 その介入とは何でしょうか?
エクササイズが必要な子もいれば 
このような装置が必要な子もいます
エキスパンダー(拡大装置)と言われるもので 
顎を歯の萌出に適したサイズに広げます
この拡大をゆっくり行うことによって
この口蓋がこの鼻腔に影響します
ゆっくり拡大することで 子供の鼻呼吸と
 睡眠周期が改善されます
子供たちは睡眠中に成長します
ステージ3の ノンレム睡眠の間に
 成長ホルモンが放出されます
ノンレムとは深い睡眠を表す専門用語です
その睡眠ステージに達しなかったり
あるいは短時間の(ノンレム睡眠の)子供は
口呼吸をしている可能性があります
他に親御さんが質問する一般的なことは
『幼い子供が一晩中歯ぎしりしています 
 それはどうなんでしょうか?』と
これまで 歯ぎしりはストレスに
関連していると考えられてきました
最近では特に 子供の歯ぎしりについて
 聞かれることが多くなりました
 歯ぎしりは 私たちの間では 
「ブラキシズム」として知られています
歯ぎしりをする幼い子供たちの多くは
 呼吸気道の閉塞が原因です
それを示す研究があります
子供に大きなアデノイドと扁桃腺があって 
 歯ぎしりをしている場合
アデノイドと扁桃腺を取り去ると 
70%の確率で歯ぎしりが止まります
素晴らしい研究です
子供を連れて来る親御さんにこう尋ねます
『あなたのお子さんは オネショをしたり 
イビキや歯ぎしり 口を開けたまま寝ますか』
矯正に関係ない質問のようですが
パズルを解くために重要な質問です 
適切な診断を下し 適切な治療を
適切な時期に始めるためです
それがフルフェイス矯正歯科医院の特徴です
従来の治療モデルと違うところです
ご視聴ありがとうございます
私たちが提示した新しい情報から
より良いものが得られたことと思います
詳しい情報や 直接私に連絡する場合は
私の歯科医院のサイトをご覧ください
www.fullfaceorthodotics.com です
お問い合わせのメールアドレスは
 info@derekmahony.com です

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