反対咬合における早期治療の重要性



第108回動画は「反対咬合における早期治療の重要性」と題して、ドレク・マホーニー先生のビデオメッセージを紹介しています。2x4(上の永久歯が2本、下の永久歯が4本生えた歯列)の頃に、反対咬合(下の前歯が、上の前歯の前にある)になりやすいと言われています。このまま何もせずにいていいのでしょうか? 

マホーニー先生は、反対咬合(クラス3)の早期診断と早期治療が大変重要であると説明しています。先生はハイラックス・エキスパンダーとフェイシャル・マスクを用いて、上顎を拡大し、前方成長を促しています。また、部分的なワイヤー矯正装置を用いて、側切歯の放出と傾斜をコントロールしています。

アデノイドやアレルギーにより鼻呼吸ができないケースでは、上顎成長が遅れる場合があります。低下した舌が下顎を押し出し、反対咬合を増大します。5〜6歳で多く見られる反対咬合を予防することは、その後の上顎成長を促進するためにも必須です。呼吸気道(鼻つまり)にも影響する上顎拡大の必要性を、2x4歯列のころに見きわめることを提言しています。

今日 ジョンに再びワイヤーを付けます
早期矯正の重要性を説明するのに
彼の症例が最適だと思いました
彼には鼻閉(鼻つまり)があったからです
耳鼻咽喉科医のルヴォフ先生は 
顎顔面外科医とのダブルライセンシーです
クラス3症例と 呼吸気道の問題について
 特に素晴らしい先生です
しかし問題を解決したのは
上顎の延長と拡大です
顎がどのように広がって
良くなったか見てみましょう
治療開始時の記録から分かるのは
 深刻な反対咬合です
2x4の場合 接着型ハイラックスを用い
(永久歯 上が2本 下が4本の歯列)
側切歯が萌出したら コイルスプリングに
 結紮して 側切歯を引き出します
良好なオーバーバイトに変化しました
 ハイラックスを外し 
フェイスマスクの使用を終えます
萌出した側切歯がある場合 
側切歯は前方に傾きやすいです
この症例を終えるのに グッドマン・
トルキング・スプリングを使用します
このスプリングは側切歯を押し込みます
押し込むにつれ基盤がはるかに安定します
2x4のケースで クラス3反対咬合ならば
 レジン(樹脂接着剤)を加えます
 患者さんが反対咬合の場合 
上の歯は(下の歯を)乗り越えていきます
次回の診察で矯正装置を取り外します
次回は フランケルと言う
特別なリテーナーを使わせます
フランケルは 頬を寄せ付けず 
 舌を上に保ちます
上顎の前方成長を促進させます
呼吸気道の問題をうまく解決できるでしょう
ジョンはアデノイドを取り除き 
より良く呼吸していますが
まだ多少アレルギーがあるので 
スージー・バクル先生に紹介します
先生はアレルギーの抑制に優れたGPで
(GPは一般歯科医)
 リノライトなどを使用します
(リノライトは光照射による鼻炎治療装置)
詳しい情報が必要ならお送りします
アレルギー性鼻炎の子供は 生涯にわたり
ナゾネックス点鼻薬を手放せません
 その使用を止めると 
すぐに同じ問題に戻るでしょう
リノライトの使用はとても良い治療法です
総合的な矯正歯科医としての私の仕事は
 抜歯せずに 顎を拡大させ
呼吸と睡眠を改善し 反対咬合を治します
このような症例は早期治療が実に重要です

コメントをどうぞ


友だち追加